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2019年05月15日05:38

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サクラ海老

桜エビは、釜揚げの冷凍品が出回っているので、お好み焼きやかき揚げの材料としてお馴染みです。でも今頃なら「生」が手に入ります。直ぐに鮮度が悪くなるため、地域によっては「生」は食べたことがないという人が多いかも知れません。

透き通った桜色の美しい姿、口にしたときの歯触り、ほんのりとした甘味が、美味いのです。桜エビは、甲殻類十脚目サクラエビ科に分類されます。体長はわずか5cmほどの小エビです。

深海性で昼間は200mほどの深さの所にいて、夜間にはエサを食べに表層20mまで浮上し、明け方には再び深みへ戻ります。寿命は短く、15ヶ月です。桜エビの住みかはごく限られ、日本での漁獲のほとんどは駿河湾です。

他に遠州灘や相模湾、東京湾でも漁獲されますが、量は駿河湾が圧倒的です。外国では台湾、中国に分布するくらいで、世界的にも稀少生物として知られています。英名もそのものズバリ<sakura shrimp>です。

桜エビの漁獲量は増減の変動が大きいのが特徴です。春漁が3月末から6月上旬、秋漁が10月末から12月末の期間を限定して「生」が食べられるのはこの期間だけです。食べ方は、おろし和えやレモン汁、生姜醤油、わさび醤油などお好みで。

釜揚げ、塩ゆでしたものは、潮の香りが増して風味が豊かですので、サラダやちらし寿司にも最適です。生を天日干ししたものは、旨味が濃く香りが高いので、かき揚げ、お好み焼き、焼きそばなどにほんの少し入れるだけで風味が良くなります。

生桜エビを食べるときのヒゲが気になるという人は、水をはったボールに桜エビを入れ、割り箸数本でかき回してみてください。結構ヒゲが取れます。丸ごと食べる桜エビは、カルシウムやリンなどの無機質が比較にならないほど多く、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども効率よく摂取できるのです。

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