今年も頭記のコンサートへ行って参りました。
毎年、母の日に神戸新聞松方ホールで行われているのですが、私は３回目です。
松方ホールは全部で706席のホールですが、今日は１階席が満席の為、２階席で聴きました。
開演時、出演者と観客で黙祷が捧げられた。
出演者(敬称略)
ヴァイオリン：幸田さと子
ソプラノ：幸田浩子
ピアノ：藤満 健
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Ｐｆ
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759)作曲
オペラ「クセルクセス」ＨＷＶ40より「オンブラ・マイ・フ」(優しい木陰よ)
又の名をLargoと言う。 しかしピアノソロで始まるとは予想外。藤満さんのピアノはこの
コンサートで演奏を聴かせて頂いているので素晴らしいのは承知済み。
実は事前の告知ではデュオとなっていた。
Ｖｎ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)(ドイツ)作曲
アウグスト・ウィルヘルミ(1845〜1908)編曲
Ｇ線上のアリア
原曲は管弦楽組曲第３番BWV1068の第２楽章アリア。これをヴァイオリニスト・ウィルヘルミが
ピアノ伴奏付きヴァイオリン独奏曲に編曲したのが本曲。編曲の際、ニ長調からハ長調への
移調が行われたのであるが、その結果ヴァイオリンの４本ある弦の内の最低音の弦、
G線のみで演奏できる事となった。ゆえに本曲が、この名で知られるようになったのであるが、
後年この曲はG線のみで演奏することを目的につくられたという説が広まったが明らかな誤り。
初めて生演奏を聴いた時にヴァイオリン奏者の上田朝子さんがＧ線だけで演奏するのは
ヴァイオリニストにとって負担なのだ、とお話しされたが、もう１つニ長調はＤ音という開放弦
を主音とする調なので。改めて聴くとＧ線という最も太い弦だからか響きに重みを感じる。
クロード・ドビュッシー(1862〜1918)作曲
ハイフェッツ編曲
美しき夕暮れ
ここからの、さと子さんの曲目はフランスもの。去年は没後100年のドビュッシー・イヤーで
本曲も去年はピアノとチェロの演奏で聴いた。それより前にヴァイオリン版は聴いていたが
１年半ぶりである。ところが、そういう事情で原曲が歌曲である事を知らなかった。
編曲版であってもドビュッシーらしさは失われていない。しっとりとした作品。(つづく)
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