マイミクのベルウッドさんの日記を拝読して先々月のコンサートの話の続きを書きたくなりました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970780173&owner_id=232213
２曲目はシューマンのピアノ協奏曲。よく演奏されていると思うが私は今回が初めての生演奏。
シューマンはベートーヴェンと生きた時代が重なっている。そしてベートーヴェンへの敬愛は
半端ない。ベートーヴェン記念像をボンに建てよう、という計画に賛同したり、
遥かなる恋人に寄すＯｐ．98を幻想曲ハ長調Ｏｐ．17に引用したり。シューマンの永遠の恋人は
クララだが、クララと結婚した翌年1841年５月20日にピアノと管弦楽の為の幻想曲を完成し、
クララのピアノにより８月13日に試演された。しかし、この年は１月23日に着手し、３月31日
メンデルスゾーン指揮ゲヴァントハウス管弦楽団演奏会で初演された交響曲１番「春」Ｏｐ．38
が完成し紆余曲折あって３つの弦楽四重奏曲Ｏｐ．41から始まる一連の室内楽曲と傑作の森
時代を迎える時期であり、この幻想曲は、そのままになった。しかしメンデルスゾーンがピアノ
協奏曲を公にすると、それに刺激を受けたシューマンは２つの楽章を新たに加えて原曲にも
手を入れて完成させた。初演は1846年１月１日にライプツィヒで。ソリストは勿論クララであった。
第１楽章オケのジャンを受けてのピアノソロはウルトラ７にも使われた有名な出だし。イ短調。
何となく陰を感じる。１つは原曲の幻想曲。もう１つ、Ｏｐ．41と調が同じ。陰を感じるもう１つの
原因はシューマンに鬱の症状が現れていた事。この病はシューマンを生涯苦しめ遂に致命傷
となってしまうが。サイドバルコニーで観ているとオーケストラとピアノの掛け合いが見えて面白い。
最初の方にピアノが奏でた旋律をオーボエが受ける場面がある。今日のトップ奏者は
𠮷村結実さん。ベートーヴェンの英雄交響曲のソロを聴いて名前を覚えた。今日も素晴らしい。
Allegro affettuosoの第１楽章から第２楽章はIntermezzoと位置付けられている。間奏曲。
テンポはAndante graziosoに変わり明るくなる。間奏曲なのでアタッカで終楽章へ。
Allegro vivace。クレア・ファンチさんのピアノが躍動する。速いけれども快い。
丁度冒頭の対極で、私は双極性障害を疑ってしまうが、実は同主調。イ長調。
私も乗せられてしまった。
ログインしてコメントを確認・投稿する