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2019年03月28日12:58

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一 期 一 会



私が非常に衝撃を受けた言葉があります。

趙昌仁「カシコギ」(サンマーク出版)という本にあった、
『あなたが虚しく過ごした今日という日は、きのう死んでいったものが あれほど生きたいと願った あした』という言葉です。

ともすれば、毎日毎日の生きているすべてが、「惰性」と「慣れ」になってしまい、何ごとも当たり前になってしまいがちです。

この当たり前が突然消えたらどうなるでしょうか?
明日という日がないならば、私たちの生き方はずいぶん変わってくると思います。

きのう死んでいった人だけではなく、考え方によれば、私たちにとって、今日という一日はかけがえのない一日なのです。

伊勢白山道氏は、人生を変える30の法則の一つとして、
次の言葉を上げています。

「アタリマエのことが
実はアタリマエでなく、
ありがたいことと気づく」

以下、氏の著書「あなたにも『幸せの神様』がついている」(主婦と生活社)によります。

私たちも
「会社に行きたくない」
「家にうるさい女房がいる」
「おかずが少ない・・・・」
などなど、「すでにある」ことを「アタリマエ」の前提にしていると、それへの感謝を忘れてしまいます。
会社も、奥様も、食事も、なくなるときには一瞬で消えるのです。
そもそも人間の苦悩とは、今生きていることを「アタリマエ」にしてしまうと生じるようです。
どんな問題も、生死の観点から振り返ると、たいしたことではありません。

例えば、
夫が浮気をした→自分が明日死ぬとすれば、どうでもよいことです。
夫が暴言を吐く→それでも自分は生きている。生かされているだけで十分と思えます。

生死の原点への感謝を持って今を振り返れば、すべてはありがいことばかりです。悩んでいる時間がもったいないです。

(以上)

次はトルストイの言葉です。
★もし、君が死の前夜にあるとすると、きっと人をだましたり、嘘をついたり、非難したりしないだろう。死の前夜には、人を助けるとか、慰めるとか、人に愛情を示すとか、最も簡単で善良なことしかしないだろう。

★今すぐに、この世に別れを告げねばならないかのごとく、汝に残された時間は思いがけぬ贈り物であるかのごとく生きよ。

★永遠に生きるごとく、そして夕方までの命かのように生きよ。永遠に生きるがごとく働き、人に対しては、今すぐ死ぬかのごとく振る舞え。

次は、ドイツの作家リヒトの言葉です。
★人生は一冊の書物に似ている。馬鹿な人はそれをペラペラとめくっていくが、賢い人は念入りに読む。なぜなら彼はただ一度しかそれを読むことができないのを知っているから。


「一期一会」という言葉の由来について、加納真士氏「愛ダス・・・宇宙は愛に満ちている」は次のように書いていました。

茶は、戦国時代、合戦時には野営の陣でも点てられた。これから戦いに行く武将の殺伐とした心を抹茶でもてなすためだという。
「このお茶を飲んだ人はもう帰らないかもしれない」という思いが、送る方も送られる方にも暗黙の内にあり、それがなお一層お茶を受ける中に緊張とも永遠ともつかぬ時間を包含させたのである。

「一期一会」という、「この時をおいて他に逢う時なし」という言葉は、そこから来ている。
(以上)

人はともすれば、親しくなるにつれ馴れ合いになり、一種の甘えやわがままが出やすくなります。

しかし、今日一日だけのふれあいならば、いたわりと思いやりの気持ちをもつて接するようになるでしょう。

そして、今日という一日を「惰性」と「慣れ」に流されることなく、かけがえのないものとして喜びと感謝の気持ちで、「一日一生涯主義の生き方」ができるようになると思います。




この4月には小生91歳になります。そして昨今は訃報の連続。会社の帰りには必ず喫茶店人生観、世界観を夢中になって話し込んだ光井さん、阿部君、石井君、高柳君、高野君、そして毎月のように電話があった広田先生、この方も故人になりました。そして先日突然、学生時代、社会に出てからも一番の親友であった岸本君の逝去の知らせ。

誰もいなくなりました。さみしさと孤独を感じます。一日一日を大事に生きていかねばと思う昨今です。東洋古典に「末路晩年には君子宜しく百倍すべし」と教えています。

「愛についてはキリスト、人格は釈迦、智恵はバガヴァッド・ギーター」といわれ、聖書に続く人類のベストセラーのギーターのを・ギーター田中嫺玉「神の詩―バガヴァッド・ギーター」、向井田みお「やさしく学ぶYOGA哲学- バガヴァッドギーター」で終生の書として勉強していきたいと思います。

そして、最近読み始めた谷口雅春氏「真理の吟唱」を100回を目標に読むという決意です。


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