バガヴァッド・ギーターはクリシュナ(神ともいうべきもの)が弟子のアルジュナの質問に答えるという形で展開しています。
以下、バガヴァッド・ギーター「第6章 瞑想のヨーガ」より。
(40)
クリシュナこたえる
アルジュナよ 真理を求めて
めでたき行いをした人々は
この世でも霊界でも破滅することはない。
友よ 善を為した者は決して悪道に堕(お)ちない
★註:この世とは五官で感得できる世界のこと
★註:霊界=あの世のこと。この場合は肉眼で見えない世界を広く指す
(41)
挫折したヨーギーは次生において
純真清浄な者たちの住む星界(せかい)に往き
長い間そこの生活を楽しんだ後で
地上の徳高き豊かな貴族の家庭に生まれる
★註:星界(せかい)=一つの天体(ほし)が一つの世界。高下無数の星界が物質界にも霊界にも存在する。
(42)
または大いなる智識をそなえた
ヨーギーの家庭に生まれてくる
地球上(このよ)において、このような誕生は
まことにまことに稀なのである。
(43)
アルジュナよ そのような家庭に生まれて
彼は前世における神聖な意識を
よみがえらせて その力を一新し
再び最高の目的に向かって努力するのだ
(44)
前生で聖なる意識をもっていた徳により
彼は我知らずヨーガ―の思想に魅かれる
探求心の強い求道者は常に
宗教儀式を励行する者より優れている
(45)
幾多の誕生をくりかえして修行を重ね
誠実に努力して霊的向上に励み
すべての汚濁(よごれ)を洗い清めたヨーギーは
ついに至上の目的地に着くのである。
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