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2019年03月22日18:41

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【映画】『運び屋』

90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド御大)は、妻(ダイアン・ウィースト姐さん)や娘(実の娘さんのアリソン・イーストウッド姐さん)を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。

2008年の『グラントリノ』で一度は俳優としての引退を表明したイーストウッド御大が88歳になって自らメガホンのみならず主演も務めた本作。観終えて納得。これは自分で撮るのみならず、家族も総出演で出たくなるわなぁと思ってしまった余韻の残る映画でございました。

正直申して今回演じていたアールと言う人ですが、本人も自覚があるようですが父親としても夫としてもどうしようもない人でして、金が入ると後先に考えずに「ええかっこしい」の為に退役軍人クラブ等の為にパンパンと使ってしまう。これが若い人だと「若いのに調子乗っているんじゃないよ。馬鹿」となるのですが90歳の老人がこれをしてしまうところに、物悲しさと申しましょうか「男の性」と言うものを感じ取ってしまうのです。

実を申しますと、自分の亡き父親がこうした人でして、外面が良かったのでありますが、息子である自分は冷やかに見ていたんんで、孫娘に会いに来た父親を邪険にする娘さんの心境が実に良く判るのであります。とは申しても自分も50代になると、そうせざるを得なかった「父親と言う人」の胸中も少しばかり身につまされる境遇になっていて現在も結婚はしていないのですが、もし、結婚していて子供が出来ていたらならば同じ事をしていたかも知れないと思ってしまうのですね。

ダイナーで妻の誕生日を忘れてしまったイケメン捜査官のベイツ(ブラッドリー・クーパーさま)に俺の様にはなるなと諭すシーンが印象的でありまして、これは公私ともども仲良しなブラッドリー・クーパーさまに日々語っている世界の延長線では?と勘ぐってしまった程に二人の共演は息が合っております。ブラッドリーさまも88歳になったらこんなお爺さんになるのかしらんと思ってしまったのですから。


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