斎藤一人「宇宙の摂理」を知ること

世間でいう成功法という方法論を、いくら真似をしても成功するはずはありません。
成功する方法というのは、成功したその人だけに通用するものです。だから人の成功する方法を必死になって真似をしても意味のないことです。

大切なことは成功した人の方法論に従うのではなく、「宇宙の摂理」を知ることです。
今、あなたのいる部屋に時計がありますか。もし、あったとしたら、しばらくジッと時計の音に耳を傾けてみてください。コチ、コチ、コチ、コチ････時計は真面目に時を刻んでいます。

でも、時計より精密にできているもの、それが宇宙です。私には、こんなに精密なものが自然にできたとは考えられません。

この世の中には、絶対なる存在がいて、その存在が絶対なる法則を作り、その法則にしたがって星が生まれ、生命が生まれたとしか思えません。
その絶対なる存在を、私は私なりに神と思っています。そして神が作った宇宙の摂理に従って行動すれば、人間は誰でも幸せになり、成功者になれると信じています。

なぜなら、神は自らが作ったものを、自らの手で困らせることは絶対にないからです。
ところがよく「神様が災難を起こした、戦争を起こした」といい、洪水や干ばつなどは天災とされ、神のせいにされてしまいます。

でも戦争を起こすのは人間です。洪水や干ばつも、無責任な開発が原因。人間が作り出したのです。
畑を耕せばもっと豊かになるのに、勝手に戦車やミサイルを作っているのは人間です。
水の便が悪いせいで餓えている人々がいるというのに、原爆を作っているのも人間です。原爆一個を作るお金があれば、井戸を一万個以上掘ることができます。飢えている人々を助けることができるのです。

私たちは水も、酸素も、食物も、そして生活する場所も、すべて無償で与えられています。これらを商品として売り買いしているのは人間なのです。

このように、神は私たちが生きる上で必要なすべてをタダで与えてくれています。私たちに与えて、与えて、与え尽くしているのです。絶対に私たちを苦しめることはありません。だから、本当は困ったことも起こらないのです。