人体の不思議･･･脳のすごさ

脳の中の記憶量は、パソコンの１０億台分
ハンガリーの物理学者、数学者ジョン・フォン･ノイマンの計算によりますと、平均的な人間の脳が一生の間に蓄積する情報量は、２.８×１０の２０乗ビットといいます。
これは１０億台のパソコンの情報量に相当します。
日本の人口全部、１億人が全員パソコンを限度一杯使ったとしても、その容量の１０倍もあるのです。

計算のお好きな方のために
脳の情報量＝２.８×１０の２０乗ビット
＝３.５×１０の１９乗バイト
＝３.２×１０の１３乗メガバイト
パソコンの容量＝３.２×１０の４乗メガバイト
脳の容量はパソコンの１０億台分
　　　　　
脳の働きは、記憶する働き以外にも、見る、聞く、におう、味わう、触るという感覚器官の支配、認識、判断、思索、総合、企画、自律神経、内分泌のコントロール、筋肉、内臓への命令、等々無数です。

もし一人の人間に相当する人工脳を作るとすれば、コンピューターの数は恐らく天文学的数字になると思います。
このものすごい働きを、重さ僅か１３００グラム（人間の平均の重さ）しかない脳が、こともなげに行っているわけです。
脳の研究者たちは、この脳を説明できるメカニズムを求めて長い間悩んでいるといいます。
マイケル・タルボット「ホログラフィック・ユニヴァース」（春秋社）