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2019年03月04日09:43

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肝臓は川崎工場!


肝 臓
肝臓の働きは500種類にのぼるといわれます。主なものを上げると次のものです。

代 謝
・食物として取り入れた糖質、タンパク質、脂肪を分解し、エネルギーに変えたり、体の材料、ホルモン、酵素その他人体に必要な物質に作り変えたりします。
・タンパク質のほとんどが肝臓で作られます。私たちが牛の肉を食べても、牛の体にならないのは、肝臓の働きで人間の体にあったタンパク質に作り変えてくれるからです。
・タンパク質や糖質を脂肪に変えるのも肝臓です。だから油ものだけでなく、麺類をと
りすぎても脂肪となって太るのです。

貯 蔵
・鉄やビタミンの貯蔵をしてくれるのも肝臓です。
・ご飯やパンなどをとっても、肝臓で血液に送る糖(血糖)以外は、グリコーゲンとして肝臓で貯蔵します。

解 毒
・口や鼻から入った毒物(食品添加物、農薬、防腐剤、薬、花粉、タバコなど)、腸の中で出来た老廃物やアンモニアなどの有害成分を、肝臓は解毒作用によって無毒にします。
・アルコールを分解して無毒な炭酸ガスと水にしてくれるのも肝臓です。もしアルコールやニコチンが肝臓で処理されなければ、たちまち神経を犯して、発狂するか、死んでしまいます。

胆 汁
1日1リットルの胆汁を作って、脂肪の消化を助けます。あのウンチの色は、胆汁の中にビリルビンという色素があるからです。

このほか肝臓は500に及ぶ仕事をしているといわれ、もし人工肝臓を作るとしたら川崎工場地帯に匹敵する大きな土地と工場、とても開発できないほどの技術を必要とします。
この川崎工場地帯でも、出来ないような500の仕事を、肝臓は私たちの右わき腹の上あたりで、どっしりと構えて昼夜を問わず、黙々と何十年も働き続けています。

腎 臓

二つの握りこぶしを、背骨両側を腰、ちょうどウエスト線より上部において下さい。そこに、握りこぶしの大きさの腎臓があります。
腎臓は血液中の老廃物や要らないものを尿として排泄する体の清掃担当者です。
握りこぶしの大きさの腎臓の中に、入ってくる血液の分量は、なんと1日、1トン半にも達します。
そして1.5トンの血液の中より、不要なものを捨てたり、再吸収したりして、結局、1.5リットルの尿となり、体外に排泄されます。

腎臓は単に血液をきれいにするだけではありません。
・体液の量や血液中の成分を調整します。
・体の中のアルカリ性と酸性がちょうど良いように調節します。
・血圧を調整するために、尿として出す水分の量を多くしたり、抑えたりします。
大汗をかけば、尿の出を少なくして、体内からさらに水分を出さぬように働いてくれます。

生まれたばかりの赤ちゃんでも、数十年も生きてきた私のようなものでも、このようなものすごい働きを、私の意識をしないところで、あの小さな腎臓が黙々として、行っている。

人体の不思議に感動
私はよく考えます。もし人体の中で起こっている化学反応を、実際の工場で行えばどんなものであろうか・・・・・・・・。
この化学反応を起こすには、何百度という高温、何気圧という高い気圧、何十万キロワットという電力、騒音、異臭、振動などが必要でしょう。更に莫大な廃棄物の発生とその処理も必要になってきます。
これが川崎工場地帯全体で行われているとご想像を下さい。・・・・工場に出入りする何十万という人、鉄道、車、資材の働きetc・・・・。

ところがこのような大仕事を、36度前後の体温、ふつうの大気圧のもとで、何ら轟音を発することもなく、異臭をまき散らすこともなく、静かに行っているのが人体です。

肝臓、腎臓はもちろん心臓、胃、腸、脳,肺等々、人知をはるかに超えた智恵とすごい仕組みで、それぞれが意思を持っているかのように、またお互いが連絡を取りながら平均80年、寿命がくるまで、働き続けています。当たり前のように静かに、1分1秒、1度たりとも、ずる休みすることなく、この大仕事をこともなげに何十年も行っております。
私はこれだけでも、身震いをするような生命の不思議、神秘を感じてなりません。

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