『沖縄スパイ戦史』は本当に凄い映画だったよ。

文化映画ベスト・テン第1位の沖縄スパイ戦史、

陸軍中野学校に興味があり、市川雷蔵版の「中野学校」と小野田さん特集のNHKの番組と、
去年まとめて見たんですよ。

戦争は怖ろしいと思いました。
監督の意図とは違い、中野学校の出身者の校長ーインテリジェンスの側の目線で見たのですが、
本当に悪意なく、
本当に国のためを思って、
近くの島に島民を疎開させたらマラリアで島民の1/4、250人死なせてしまった中野学校出身の校長。
「マラリアの島」の「マラリア蚊の出る山の地域」に強制疎開させた結果で本当に島民は悲惨です。米軍でもなく失策で死なせてるんですから。
島民から見ればなんてことやろうとしてなんてことしてくれたんだ、この野郎です。
監督側はそこをキチンと書いてました。

ただ、諜報、スパイが国を守るためには、軍の駐留がない島をそのままにするわけにいかない、隣島に住人を移動させないといけない、確保できた山の土地にはマラリア蚊がいる、
ここで確保した土地にマラリア蚊がいる事の重大さまでは気付かない結果日本国民250人を死なせた、本当に致命的な失策なんだけど……
当たり前だけど戦争が悪いです。

ハルノートを突きつけたイギリスアメリカ、
チューブアロイズ計画を実行し、日本を原爆の人体実験の場にしたイギリス、
本当に戦争のしわ寄せが戦争の前線が……あの島に来た。
当たり前だけど前線で、戦場では、国が国を守るためには住人よりも戦力としての軍人を重視する。その結果二の次になった住人が、疎開した先のマラリアで、２５０人もの命が…
戦争は、怖ろしいです。

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