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2019年01月25日22:55

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実写版「がっこうぐらし」

今日、見てきました。
つぶやきにも書いたとおり、なんと観客は僕一人でした。

前評判はあまり芳しくなくて、だいたいアニメの実写化となるといつもそうだし、そうでないのはアニメ化と実写化が同時に行われる、つまり、アニメを実写にするんじゃなくて、アニメもあるけどアニメとば別個に原作を直接実写化する時くらいでしょうね。

自分も、アニメの実写化はあまり見ない主義です。
たいていこけます。
まずは、キャラがアニメ方直接飛び出したような現実離れしたキャラになることが多く、その最たるものが「僕は友達が少ない」や「ニセコイ」で、もうほとんどコスプレ劇で、目も当てられないものでした。
手塚治虫「火の鳥」(黎明編)の実写化はビジュアルだけでなくストーリーからせりふの一語一句に至るまで原作通りだったので、なんだかつまらなかったです。

でも今度の「がっこうぐらし」は。監督が「絶対ん日コスプレ劇にはしない」と言明したので、それならばと見ることを決意しました。

今まで例外的にアニメ化されたあと実写化もされたもので、自分的に気に入ったのは「ベルサイユのばら」、「宇宙戦艦ヤマト」、「信長協奏曲」くらいです。
「ベルばら」は原作やアニメファンからは酷評されていますが、自分は原作もアニメも宝塚も全く知らない状態で初めて実写映画でベルばらに入ったので、それなりにハマりました。
実物のベルサイユ宮殿でのロケ、スタッフもキャストもオール外人という点に魅了されたのです。
これが当初の案の国内ロケで日本人俳優というような映画だったら見向きもしなかったでしょう。
とにかく、いずれもコスプレ劇ではなかったのです。

そして今回の「がっこうぐらし」もその「例外」に入ります。
主役格四人は現実にどこにでもいるような全く等身大の女子高生で、外見はアニメキャラとは全く違います。
ゆきは帽子はかぶっていません。
胡桃は一応スコップは持っていますが、アニメのようなシンボルアイテムというほどでもありません。リーさんのバットやみーくんのバールと同じです。
みんなお芝居は新人のようで、AKBが演じるマジすかシリーズの「マジムリ学園」のようなセリフの臭さも若干ありましたが、それは最初だけで、だんだん気にならなくなってきました。
原作やアニメを見ている人には少々ネタばれ状態で見ることにはなってしまいますが、でもこれはアニメとは全く違う作品であるとはっきり言えるほど、アニメはアニメでおもしろかったし素晴らしかったけれど、この作品はこの作品で二目とは違う角度ですばらしい作品だったと言えるでしょう。
ホラー映画ファンには少々物足りなかったかもしれませんが、あくまで恐怖よりも「感動」の方に重きが置かれています。

自分的にも物足りなさは少しありました。
一つはネタばれにつながってしまうのではっきりとは書きません。
ただ、原作とアニメにはあったのに、この映画ではそれについて触れられていなかったという点で、映画だけを見た人にはどうしてもそのことが疑問に思ってしまうのではないかと感じました。
原作やアニメを知っていれば、そこで得た知識でその疑問を補えますが…。
もうひとつは小さなことですけれど、設定が私立高校なのにあの校舎はどう見ても公立高校です。
一般の人にはその微妙な違いはあまり分からないと思いますから、見ていて違和感はないかもしれませんが、関係者には分かってしまいます。典型的な公立高校の校舎だな、私立ではあり得ないなと。
案の定、やはりロケは栃木県の県立喜連川高校でしたね。
(この学校は12年前に廃校になり、後者とかはそのままなのでよく映画のロケに使われます。
廃校だからこそあんなにめちゃくちゃにして撮影ができるんですね。実際の現役の高校をあんなに廃墟のようにして撮影するわけには行きませんものね)
あとは、犬の太郎丸が全く登場しなかったこともありますが、原作とアニメでだいぶ設定が変わっていることもりますし、原作では回想シーンに出てくるだけで直接は登場しなかったので、原作の踏襲かなとも思いました。

というわけですが、最後に一言、これだけは言っておきます。
スピンオフ作品の「がっこうXXX」で、屋上菜園のキャベツのことが話題になりましたが、本編の映画ではちゃんと畑に栽培されている通りの外葉の付いたキャベツでした。


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