■進退がかかる稀勢の里、黒星スタート 大相撲初場所初日
(朝日新聞デジタル - 01月13日 18:11)
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今年も、大相撲一月場所が始まりました。その初日の注目と言えば先場所の覇者である新関脇貴景勝と行きたいところですが、世間の関心は先場所初日から四連敗のあと途中休場し、横綱審議委員会から「激励決議」を言い渡された横綱稀勢の里と言うことになるようで、15日間しっかり横綱として土俵を務めあげられなければ即引退を突きつけられ、「進退を賭ける」土俵とならざるを得ない状況となった次第。今日の相手たる小結御嶽海は過去通算6勝1敗と合い口が良いですが、そうは言っても場所前の稽古は先場所の右膝の怪我の影響もあり十分とは言えず、新年に入っての稽古総見でも六番相撲を取って3勝3敗と奮わず、直前の稽古での復調も伝えられる中ではあるものの土俵入りからして精気が感じられると言うには程遠く、大歓声の中55本の懸賞のかかった結びの一番も「どうせまた負けるんだな」と思って見ていましたね。
その一番、立ち合い横綱が左差しを狙うも御嶽海が許さず右押っつけから巻き返して右差し、両ハズで押し上げ、苦し紛れに突き落としを試みた横綱を封じ込んで一気に押し出して勝負あり。新十両当時に締めていたのと同じ臙脂色の締め込みに変えたのも効を奏さず、御嶽海の速攻に主導権を奪えず「相撲を取らせて貰えず」完敗となりました。一昨年の三月場所で横綱に昇進した稀勢の里は、初日から出場した7場所中、勝った2場所はともに2桁白星を挙げ、敗れた5場所はすべて途中休場していますが、途中休場を余儀なくされる展開となれば引退は必至と見られるだけに、あとは何日目まで持ちこたえることができるのか、と言うより、その「Xデー」がいつになるのかだと思いますね。
ともに全休明けの横綱白鵬、横綱鶴竜はそれぞれ白星発進。白鵬が小結妙義龍を叩き込みに、鶴竜は珍しく立ち合い変化の前頭筆頭の栃煌山を突き出しに退けて白星スタート。相手の拙攻もありましたが、落ち着いた攻めで初日を飾った土俵となりました。
さて、その前に土俵に上がったのが三大関でしたが、最初に土俵に上がった栃ノ心は場所直前の栃煌山との稽古で右太股に肉離れを起こし、豪栄道は先場所に傷めた右上腕の調子が上がらず、高安は場所前に罹ったインフルエンザの影響への懸念がある中であり、揃って不安を抱えた初日の土俵でしたが、栃ノ心が前頭2枚目の北勝富士にあっさり押し出しに屈し、豪栄道は前頭2枚目錦木に立ち合い掴んだ左廻しを切られて上手投げを喰らい、高安も前頭筆頭逸ノ城の突き出しに沈み、それぞれの不安が土俵に出た恰好となり、揃いも揃って黒星スタートとなりました。
その他。締め込みを銀鼠色に改めて臨んだ先場所の覇者たる関脇貴景勝は過去5連勝と合い口の良い前頭3枚目正代を問題にせず突き出して白星発進。立ち合い、正代のかち上げに怯んでわずかに後退したものの、「自分は器用じゃないのでこれしかない」という突き押しで間合いを空けず、下から突き上げて正代の上体を起こして勝負あり。好調さか続いているようですね。
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