実は先日マイミクのエビネンコさんに今度Ｄ958を聴くのですが、と伺ったところ、
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=fb5e5906613507d1e7e9e83a379935d5&owner_id=232213
この曲が参考になる、と仰る。我が家にはＣＤが１枚しかない。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
創作主題による32の変奏曲ハ短調WoO.80
演奏：長富 彩
本曲とは崎谷明弘さんのコンサートで出会った。ベートーヴェンらしい曲だと思った。
その後して長富さんの"Aya Nagatomi plays Beethoven"で同盤に収録された本曲と再会した。
自分の中でピンと来るものがあって繰り返し聴いている盤ではあるが本曲は、しばらく
離れていた。理由としては32も変奏が続く為、集中力が必要なのである。
「幼少期よりどこか不器用で我慢の中に生きて来た、そんな彼の人生を象徴するかのような楽曲」
とジャケットに書かれている。ベートーヴェンのハ短調の作品は、とても多くピアノソナタでも
代表作の一つ「悲愴」と最後の32番などが挙げられる。感覚的には抑圧と爆発。全体的に
重苦しい調。「悲愴」と本曲の冒頭はバーンという強い音と同時に肩に重い荷を負わされた、
そういう感を覚える。
WoO.80は1806年と「傑作の森」の中期の作品。この時代に交響曲第５番「運命」ハ短調が作曲
されているが変奏曲に注目すると20歳から晩年の50代まで作っている。
とすればベートーヴェンの人生を象徴する作品であるとするのは強ち大袈裟ではないと思う。
ログインしてコメントを確認・投稿する