ものすごい未来に地球がウイルス疾患と戦争で住める場所がごく限られ、
遠い宇宙に脱出したイギリス人の子孫が科学をいきなり発達させて、
地球に残った日本人(ヤプーと呼ばれる)をさまざまな形で奴隷化する話。
…かなり雑な要約ですが、
わたくしが言いたいのはこの中に「代理母」がかなり正確に予測されているんですよ。
「神(支配者である白人)の御子を奴隷(ヤプー)が宿す」
この世界は「女尊男卑」で実質的な権力はすべて女性が握り、
「いい夫」とは結婚したら家庭に入って家事と子育てにいそしみ、
外では家の中のことを決して言わない、家では妻に文句を言わない、
となっているわけですが、
それにしても妊娠はできません。
そこで、女性が妊娠するとヤプーを超小型化したミゼットが子宮に入って
絨毛ごと胎児をとりだし、
「代理母」ヤプーの子宮に移植するわけです。
代理母ヤプーはその他大勢の奴隷よりも格段にいい扱いを受けるので、
ものすごい人気。
代理母候補になる厳しい試験まであるという。
今の医学では、受精卵を代理母の子宮に着床させるわけですが、
発想としては全く同じ。
さらにその結果が
「下腹を突き出して歩くみっともない孕みオンナ」の姿が社会から一層され、
妊娠中の病気や体調変化で仕事をあきらめる必要もやめる必要もない、という
まさに今現在の「お金持ちがやっている代理母」な仕組みなのです。
妊娠出産はそれ自体が女性にとっては大きなリスク。
実際に物語の中でも「上の子のときは一番いい品を選んだ」のに
「実は不良品で7か月目に病気された」ので直接地球に行って
代理母修行中の若い女性からいいものを選ぼうという話が出てきます。
妊娠中の病気は母親が悪いだけとは言えないんだが、
「他人が妊娠している」ならいくらでも妊娠した本人のせいにできるという。
いやー、今も真実ですよねー。
もし本当に、女性の能力を100%社会に生かそうと思うなら、
これしかないな、と思えばもう何度も読んでしまいますね。
全体的にはエロチックでマゾヒスティックな物語ですけども、
代理母の話とか各種改造人間(材料はヤプー)の話は、
もし今誰かの人権を無視するならこういうことが起きるだろうと思うことばかり。
ISによる人権蹂躙やアフリカのフツ族ツチ族の争いや、
中国における自治区住民に対する洗脳虐待なんか、
この物語に出てくるまんまなんだろうなと。
キム・カーダシアンとカニエ・ウェスト、代理出産で4人目授かる
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=103&from=diary&id=5443395
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