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2018年12月17日11:31

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映画と青森

父は、集団就職で青森から出てきてやがて東京で商売を始め、東京で亡くなった。
母は、兄を頼りに東京見物に行くと言って青森の漁村を出て、そのまま東京に落ち着いた。計画的な家出だったらしい。

二人の間に生まれた自分は東京山の手生まれだけれど、よくよく考えるまでもなく、血は生粋の青森なのだった。
子供のころはお盆の時期に青森に行って、たくさんのおじさんやおばさん、さらにはその数倍の数のいとこたちと遊んだものだけれど、そういえば、もう四十年近くあの土地を訪れていない。

これは誰もが感じていることなのか、自分のものだけなのかわからないけれど、自分は生まれついての、ここは本来自分が生きる場所ではないという漠然とした感じを、ずうっと持って生きてきている、この年まで。
その解決のヒントがこの土地にあるのではないかと思い始めたのはつい最近のこと。

憧れのインドも、沖縄も行ってみた。
そんななかで、青森は、自分にとっての最後の聖地なのかもしれないと思う。



青森に住む小学一年生の男の子が、父親が働く魚市場まで雪景色の中を一人で歩いていく。
ただそれだけのロードムービーを見つけた。
1月19日からジャック&ベティ。
たまには母を連れて行ってみようかな、とふと思った。

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