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2018年12月02日23:37

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槇尾山　H30.12.02

ダイヤモンドトレールは奈良県香芝市の屯鶴峯を起点として、二上山・岩橋山・大和葛城山・金剛山・岩湧山・槇尾山という6つの山を連ねているのですが、その終点に位置しているのが今回登った大阪府和泉市の槇尾山なのでした。事前の下調べにおいて、山頂付近や蔵岩への立ち入りについては、施福寺の住職との間で揉め事があったのを知ったのですが、果たして登っても良いものなのかどうか懸念される所ではありました。そして実際に足を運んで見て、私なりに以下の見解を得た事によって今回の行動を是としたのでした。

数ヵ所に設置されていた立て看板の全文

ハイカーの皆様へ　
・落石・転落の危険、遭難の恐れがあるため、槇尾山山頂・
　蔵岩（磐座）へは、立入らないでください。
・近畿自然歩道、ダイヤモンドトレールを利用してください。
和泉市国定公園保全対策協議会
　　　　　　　大阪府・和泉市・和泉警察署

一、“ハイカー” という呼び掛けに違和感を感じた事。施福寺への参拝客が安易に立ち寄ってしまう事を想定した様にも受け取れる。
二、一登山者として、この登山コースが全く “落石・転落の危険、遭難の恐れがある” 様には思えなかった事。ロッククライミング等を規制するのであれば理解できるのであるが（たとえ納得は出来ずとも）、一般の登山者まで締め出すのは行き過ぎである。

http://www.hma.jp/oshirase/150825_makiosan.pdf

三、ここで示されている “禁足地” という住職の見解が、この立て看板には全く書かれていなかった事。それが後付けである（通用しない）事は明白であったからだと思われる。
四、“道標やロープ等は全て撤去を要望する” とは如何なものか。遭難の恐れを助長するだけではないのか。立入禁止を前提に身勝手な要望をしないで頂きたい。
五、“山でのマナーの低下” が問題であるならば、この様な強硬手段に出る前に、両者が歩み寄る方法は幾らでもあったと思われる。
六、最も大きな疑問。和泉市側の登山道（施福寺の参道入口付近にその登山口はある）には立入禁止の立て看板が一切見当たらない事。但し行き先を示す標識は巧妙に外されている様子。つまりこちら側から登れば、その経緯を知る事もなく普通に蔵岩と山頂に行き着いてしまうのである。そして施福寺側に下りて初めてこの立入禁止の立て看板を目にする事になるのだ。これでは “落石・転落の危険、遭難の恐れがあるため” という説明が意味をなさなくなるのではないか。因みにこのルートにも随所に和泉中央ライオンズクラブによって設置された林野防火及び案内標識杭が立っているので、行き先は判らずとも遭難のしようがない。流石に登山禁止とまでは出来なかったと思われる。
七、よって施福寺としては、山頂と蔵岩への立ち入りを禁止したいのであれば、その理由をはっきりと明記すべきである。そうでなければ私の様な（不届きな）者は後を絶たないと思われる。以上。

この様な事があったので登れるのかどうかさえ怪しかった槇尾山でしたが、山頂は見通しが悪くてどうという事はなかったものの、そこから5分ほど下った所にある蔵岩は、その何とも言えぬ解放感と、そこからダイヤモンドトレールの山並を一望の下に見渡せる事によって、終点として相応しいものがあったのでした。三百名山にも含まれていない低山ではありますが、これ程の魅力があるとは思いもしませんでした。ここは正に聖域ですね。

11:40　ダイトレ登山口
12:35　施福寺
14:00　槇尾山山頂（本来であれば施福寺から山頂までは30分程度）
14:05　蔵岩
14:35　下山開始（満願寺方面へ）
15:00　施福寺の参道入口（参道を上がる）
15:25　施福寺
15:35　下山開始
16:20　ダイトレ登山口