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2018年11月24日08:33

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映画 「シェイプ オブ ウォ―ター」

「パシフックリム」のギレロモデルトロ監督作品。


耳は聴こえるが、口のきけない独身女性掃除婦、と半魚人の恋の、物語。

ーーー
俳優や、設定、美術は素晴らしいのだけど、私はさっぱりだめだった、ストーリーにハマれん。

地球に置いてけぼりになった宇宙人を子供たちが逃がそうとする「ET」や、
トムハンクスの出世作「スプラッシュ」とは違い、
監督は、いきなり、主人公の全裸&自慰行為を見せて、「お子様は見ちゃダメ」的にして、わざと大人の観賞用に作っている、、。

ーーー
今年3月の、
90回アカデミー賞では、作品賞監督賞音楽、美術賞など4部門が受賞したのだが、
ハリウッドのアカデミー賞の今の会員たちは、自分のいる世界のノスタルジアに弱い。
数年前のフランス製のサイレント映画に賞を贈ったことがあるが、
これもそう。
映画館の建物の上が自分の住処で、ミュージカル映画の踊り子のステップを夢想する主人公の女性、それが後半、映像化されて、楽団をバックに、半魚人とダンスするモノクロ映画シーンを
夢想する映像が出てくる、この辺は、◎なのだが、

そういう郷愁は、日本人の映画好きな人でも若い人は、クラッシック映画をある程度観てないとわからんと思うがなあ、、まあ、ファンタジーだから、と思えばいいのだけど、
ファンタジーに、過度の暴力シーン、掃除婦をバカにするセリフや自慰シーンはちょっとなあ、、。

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映画館の2階に自宅がある主人公って、羨ましいけど、やかましくて寝られんだろうなあ、、

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アマゾン奥地で捕まえた半魚人なのに、「塩水」でないと生きられない、
っておかしいんじゃない?と思ってたら、逃がすときには海から逃がす展開のためか、
とラストに出てくるけど、うーん、、。

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主人公の仕事仲間の黒人女性が、オクタヴィア・スペンサーって女優さん(写真2枚目 右)で、
この人が以前出演している、NASAの話「ドリーム」をみたばっかりで、
両方のセットがそっくりなのもあって、なんか、かぶるんよね、
そんなのもあって、なんか、ハマれずに、観終わってしまった、、。

まず、セリフのある登場人物が少なすぎて、
ソ連のスパイの科学者も、とってつけたような、どうも歯車が噛みあってないし、
ほか、警備隊長(悪役)の人も、一人で半魚人対策で嫌がらせ〜逃走した後捕まえに行く、
のだけど、あんた一人だけドタバタしてる、ってのも組織の中では、おかしく見えて。

で、その悪役の家族描写や、キャデラックが欲しいという欲求は面白い。
家族のたべるおやつが、でかい輪っかの青いゼリーだったりも
面白いんだが、そこらへん、、この映画で必要か?っても思う。
劇中の脇役まで詳しい描写を入れ込む監督は、
日本にも井筒監督がそんな造りを見せる、が、そこを詳しく描きたい気持ちはわかるけど、
悪役の私生活まで見せられてもなんだし、そこを詳しくやると主人公の描写時間が短くなるので、
主人公に没頭できなくなる。 井筒監督もそこが×。

それとよくテレビが映りこんで、その中のドラマやらを映す。
そういうのは、ハリウッド映画でたくさん見てきたけど、
この映画では非常に多い。
それが
「昔のアメリカ人の家庭」が当時のノスタルジアの表現と思ったら
そうかもしれないのだけど、。

ーー

その昔、「食いしん坊万歳」ってミニ番組があった。
あれで、渡辺文雄さんが、酷い味の郷土料理を食べさせられると、

「いやー、こりゃあ、好きな人にはたまりませんなあー」

って言い方をしていたと本人が言っていた。

そんな映画。
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