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2018年11月21日17:11

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そこらミカン、或は善福寺ミカン

キズあり小粒で色も揃ってないミカンが10コくらいで200円だった。
ロッカー販売だ。この場所は練馬区関町だが、その隣にあるテニスコートが善福寺テニスクラブを名乗っておる。杉並区善福寺は青梅街道を挟んで反対側だ。
或は、地名の由来となった曹洞宗善福寺までは歩いて10分弱かかる。
善福寺公園の池に行くとなると30分はかからないだろうけど。

ミカンは買って正解だった。酸味が強くあまり甘くは無いが何より新鮮でWILDである。ミカンとしての主張が感じられる。ワシは若干口内炎が残っているのでしみたけど、連れ合いがウケていた。これならば善福寺ミカンを名乗ってもいいのではないか。武蔵関ミカンでもいいけど。
家の方にも最近はミカン畑が増えている。温暖化の影響なのだと思うが、これまでの作物から切り替えてミカン畑になってきた。当然、ミカンも普通に売ってるようにはなってきたが、まだブランドを形成できる状況には無い。
こたびのミカンも、誰かから家の庭に出来たので〜と頂くならば感謝もするだろうけど、スーパーなどで売るのは難しいかもしれない。軟弱な消費者は関係ないキズを気にしたり、菓子類を上回る糖度などをありがたがるし。
こーいう、地域限定の…世話をしていないという意味合いの…ワイルド系の作物をワシらは「そこら」という表現をしている。家の庭に出来たようなモノと言う意味だ。
栽培者の手を離れてしまった作物は、野生ではなくエスケーププラントに分類されるのだろうけれど、その辺のニュアンスを含めての「そこら」だ。また価格も放置の結果として安くなければならない。
例えば、練馬区内ではイチゴやブドウが栽培されてるが、ここら辺は強気の価格で味も良いが値段も良い。同等の品質で遠隔地のものより高い。こういうのは近くでとれても「そこら」じゃない。
今の時期は、農家の庭に出来て余ってしまった柿が大量にロッカー販売やJAの直販所で売られてるけど、これはまさしく、そこら柿だ。そこらミカンは多分、ミカンが育つかどうか実験的に植えてみただけなんじゃないかと思う。多分、何の世話もしてない。
「そこら」の果実は、ばらつきが大きく大きさも味もバラバラなので、おいしかったからもう一度、買いに行っても同じクオリティのモノが買えるかどうかは未知数だ。
まあ工業製品じゃないんだから当たり前で、スーパーで売られてる方の商品がむしろ自然に反しているのだ。
ロッカー販売やJA直販で買った野菜は味が想像できないから面白く、日常に楽しみを与えてくれる。まあ、商売とかで忙しい人にとっては素材のばらつきは困りごとだろうけど。
そこら柿、そこらミカンの他に、そこらザクロ、そこらギンナン、そこらイチジクとかがある。また、ルッコラやラディッシュは枝葉の形状や品質から見て普通の栽培方法でない…多分簡易的な方式がとられているらしくなんか違うものが売られている。…しかし、このややワイルドな方が好きだな。
安いし。最近はコリアンダーも売ってるが、これもやや長けてるかな。

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