小千谷に近い山古志村は起伏の激しい地形。
10数年前の中越地震の震源地でした。陥没隆起した地盤に浸食も加わって、まるでカルスト台地のよう。道路もうねっていて、カーブとアップダウンの連続。目まぐるしく光景が変ります。
だから景色を眺めながらトコトコ走るには楽しい所です。中でも目立つのは道沿いに林立する錦鯉看板。農地が少ない山古志村は錦鯉の大産地でした。養殖池を前に商談しているのも外国人。
狭い田んぼでは米作だけで生活できず、副業で錦鯉を江戸期より養殖していたそうです。狭い敷地にビニールハウスを設け、池では空気ポンプが唸り、周辺は水質浄化用のホタテや資材の山。
水を抜き底をスリ鉢状に掘下げた田んぼは錦鯉養殖用。さて小千谷と山古志のもう一つの名物が闘牛。本日が千秋楽の小千谷闘牛場には、世話する勢子が大きな闘牛を引き連れて朝から集結。
デカイです！乳牛の２倍はある栗毛の巨体。10歳以上の横綱クラスかな？鼻息も鳴き声も凄い迫力。体からは湯気が昇り、綱を引く勢子を振り回して目前を通ると、当方も思わず後ずさり。
近くの小学校の生徒達も飼っていて、その名は牛太郎。でも彼は牛舎で２代目君と残念ながら朝食中。少し先の山古志村には本格的な闘牛場。屋根付き観客席に広い駐車場、力が入ってます。
外から見た山古志村は地震被害の痕跡も見えず、長岡市と合併した今も意気軒高。伝統の錦鯉に闘牛場、役場に掛かる復興スローガンにも、雪国の人達の負けまいか精神、闘魂を感じました。
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