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2018年11月01日05:48

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トリチウム放出量日本一の原発

福島第一原発のタンクに貯蔵されている処理水には、トリチウムなどの放射性物質が含まれています。汚染水を海洋投棄するとは、とんでもないことです。自然界に生きるすべての生命に新たな放射能汚染を許容すると言うことは、許されないものだということを、原子力規制委員会の更田豊志委員長や経産省・東電は考えて頂きたい。

現在、原子力規制委員会に統合されている「原子力安全基盤機構」という独立行政法人が発行している「原子力施設運転管理年報」という文書には、国内の各原発が毎年度環境中に放出した放射性物質の記録があります。

そこには、玄海原発が2002年度から2012年度の11年間に、汚染水として826兆ベクレルものトリチウムを放出したことが記されています。トリチウム放出量日本一の原発が、玄海原発です。玄海原発周辺では、白血病死や健康被害が多発して、それが原発との関係で疑われ、新聞に報道されたこともありました。

その問題を正面から取り上げ研究して、発表したのが、医学博士で元・純真短期大学講師の森永徹氏でした。森永氏によると、玄海原発稼働後、玄海町住民の白血病死亡率1983年から増加して、1985年からは高止まりしているといいます。稼働前と比較すると4倍以上の増加率となっているのです。

玄海町の白血病死亡率を全国と比べると、約3〜6倍で推移しているという死亡率の高さです。玄海原発に4.1km近づく毎に10万人当たり1人、白血病死亡率が増加するということも報告されています。森永氏の結論はこうです。玄海原発が全国一トリチウムの放出量が多いこと、トリチウムは原発周辺の海水、大気、水産物を汚染すること。

動物実験ではトリチウムは白血病を誘発する傾向があること、同じく動物実験ではトリチウムの単回被曝より持続的被曝の方がより白血病を誘発すること、同じ原発立地自治体でもトリチウム高放出と低放出原発立地自治体の住民の間には白血病死亡率に統計学的有意差があることなどから、玄海町における白血病死亡率の上昇は玄海原発から放出されるトリチウムの関与が強く示唆されると。

トリチウム等汚染水の海洋投棄など、絶対にしてはならないのです。今、トリチウム水を除去する新技術の開発が注目されています。近畿大工学部の井原辰彦教授と、アルミ箔製造会社「東洋アルミニウム」(本社・大阪市)などの共同研究チームが、アルミ粉末を材料に、直径5ナノ・メートル(ナノは10億分の1)以下の小さな穴が無数にあるフィルターを開発した。

そのフィルターにトリチウム水の混ざった水を温めて蒸気に変え通すと、高率でトリチウム水を除去できたというのだ。こうした新技術の開発にお金と人を投資して支援し、早急にその技術の実用化を図ることこそが福島第一原発の事故を教訓とした汚染水処理のための道筋だ。「読売新聞2018/06/06」

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