平日の昼間に家にいると、
ちょくちょく広告の電話がかかってくる。
今も受話器を取ってみると、
「あの・・・」
と消え入りそうな若い男性の声。
「あの、〇〇証券の〇〇と申しますが」
対するオバサンの声は、思わずデカくなる。
「で、何か?」
「ええと・・・、この度、わが社で」
「あ〜、株とかそういうの、一切やらないので」
ガチャン!
厚かましくてウルさい電話に慣れた身には、
こんな気弱な電話の主が、
後になって、可哀想になってくる。
新人なんだろうなぁ。
必死で喋っているんだろうなぁ。
喋るの、苦手なんだろうなぁ。
しかし・・・、
新卒ならもう半年たってるぞ。
それで、この状態では、ちょっと困るんじゃないの?
もしかして同情を引くための新戦法とか?
それは・・・ないよね?
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