無言歌は続く　

　今日も柿ばたけへ　柿を取って売るだけ　他でもらふが　やっぱりこっちがうまい　と言って買っていく人が多い　褒められて嬉しくない　訳はなし　自分で食ってうまいんだから　人が食ってもうまい　しかし一度に10キロも買って　どうやって食うのかね

　　今宵の音楽は　Disc52-54
　チャイコフスキー：歌劇『スペードの女王』全曲

　ミレッラ・フレーニ（リーザ）
　ヴラジーミル・アトラントフ（ゲルマン）
　ドミトリー・ホロストフスキー（エレツキー公爵）
　モーリーン・フォレスター（伯爵夫人）
　セルゲイ・レイフェルクス（トムスキー伯爵）
　アメリカ少年合唱団　タングルウッド祝祭合唱団
　ボストン交響楽団　小澤征爾（指揮）

　録音：1991年　ボストン　日本ではあんまり上演されない　そもそもロシア・オペラは　本場からの来演が多く　日本人には　どうもロシア語が難しいようだ　それに長い　ほぼ3時間　CDが3枚　三幕なので聴きやすいともいえる　原作はプーシキンなので　一読を進める　原作があるなら　ぜひそちらを読むことを進める　「椿姫」なんぞは原作の方がおもしろい　「マノン・レスコー」も然り　「オテロ」もぜひ原作を読んでもらいたい作品だ

　昼にうどんの茹でたのが冷凍してあるので　今日はカレーうどんにしてみた　久しぶりに美味しかった　日曜なのでのんびり柿売りをしていたら　後輩の嫁さんが双子を連れてきた　幼子が　小学四年になったと云ふ　あいつが癌で死んでもう幾年だ　その後ものんびり柿売り　話好きの人が多い　20分も話して帰る人もいる　初めて来る人は値段で帰るが　何度かきた人はほぼ1000円札を出して買っていく　

　大河ドラマの見せ場は　廃藩置県　きしくも今日は　廃藩置県さらに進み　府県改置へ1871年のこと　当たり前だが難行だったようだ　夕飯はトンカツ　昨日４切れパックがあったので買って今宵の食卓へ　ナスの炊き合わせと菊の酢の物　とんかつは一人ふた切れ　当然だわなあ　ご飯味噌汁　とんかつふた切れがちょうどよし　ミニコロッケ5個入りでさえ　なくなるのに四、五日はかかる　相変わらずの小食である　普通の人はよく食べる　そういえば漱石の「坊ちゃん」で　松山の街で思いがけない蕎麦屋を発見して　天ぷらそば4杯を食べた話があったっけ　今は新そばの時期　そばの香りで蕎麦屋に入るなんて　そば好きにしかわからん心理かな　それにしてもよく松山に蕎麦屋があったね　誰かの本の中に　麺類屋に入って　天ぷら　と言ってから　蕎麦に乗せてくれ　と注文したら　天ぷらを乗せた中華そばが出てきた　というのを読んだ気がするが　さあて誰の本だったかな　格別嘱目していないとおもしろきことに出会うことがある