mixiユーザー(id:18013379)

2018年10月11日17:01

61 view

金本監督の辞任


 「超変革」
 というキャッチフレーズで、若手を育てていく。

 そんな3年前が懐かしくも思う。

 最初の躓きは横田の離脱だったかもしれない。
 しかし3年たっても藤浪はエースとしての風格はなく、メッセンジャーはピークを過ぎたようにも見える。右の秋山・左の岩貞が一年間ローテーションにいるわけでもない。かろうじて小野は戦力化できているが、青柳と才木にもまだまだ課題がある。ベテランの岩田が終盤いい投球をしていて、ローテーションの駒的には何とか来シーズンへ行けそう、と言う感じでしかない。
 3年目なのだから、10勝以上の投手が4人、というような結果が及第点ではないかと思う。ここまでメッセンジャーが11勝しているが、岩貞と小野は7勝、才木が6勝、藤浪・秋山はたったの5勝。高橋遥人が2勝。青柳はわずかに1勝。岩田に至っては勝ち星がない。
 9人合わせても44勝。これでは優勝どころか、最下位に沈んでも仕方がない。

 先発投手が勝てていない要因には勿論貧打があった。
 ベテランの福留や鳥谷に往年の力がない。というのはある意味当然だろう。肉体が年々衰えてしまうのはそう簡単に補えるものではない。だからこその若手の育成なのだが、他の球団。広島や西武では上手く行っているのである。そのノウハウを持ってくる、というのはできないにしても、ノウハウそのものを「作る」のが金本監督の仕事だったはず。

 それが、「できなかった」のが現状だろう。


 今年の阪神の野球を見ていて、「外野フライで1点」の場面でほとんど外野フライが打てていない。折角ランナーを3塁まで進めても点にならない。苦肉の策がスクイズだったのだろうが、それってプロの戦術じゃないよね、と思う。
 金本監督自身はプロ野球選手だったのだが、レベルの低いアマチュアの戦術を持って来る辺りはプロの指揮官とは言えない。ホームランには届かないとしても、飛距離の出る飛球の打ち方を打者に教えていたのかどうかは疑問が残る。少なくともクリーンアップや7番を打つ打者にはそういう力が要求されるだろう。そんなチーム作りを目指しているようには全然見えなかった。
 ホームランが少ない事を嘆いていたが、より難易度の低い外野フライも打てない事実へのコメントとか聞いてみたかった。

 仮に、「外野へ打球を飛ばす」ということそのものに問題があって、阪神の打者にそもそも力がないのでれば、それはフィジカルなものでどうしようもないのか、それとも技術の習得の問題なのか、やはり明瞭な解答が欲しいところだろう。
 スイングスピードが足りないのなら、それを上げるような練習が必要だろうし、筋力不足なら適切なウエートトレーニングを取り入れなければならない。そういう技術面でいくら補おうとしてもフィジカルな問題で無理だというなら、より身体能力の高い選手を獲得してくるしかないのである。

 でも、金本監督の試合毎の言い訳を聞いていると、選手が「バカだから」点が取れない、というような言い回しが多い。
 自分が努力を積んでホームラン沢山打てたから、みんなが打てないのは努力不足、とか思っている訳でもないのだろうが、この場面で

 「どのような球種を狙って」
 「どっちの方向に」
 「どんな打球が欲しい」

 という辺り、指揮官が丁寧に指示を出すべきだろう。それぞれの選手にはその選手なりの得意なものや、特徴があるのだから、いつもいつも誰にでも同じ指示では意味がない。それが現場で指揮を執っている者の仕事なのだから、やはり負けた責任は監督にあるだろう。

 結構残念だと思っている。
 今年は戦力的にも優勝を狙えると思っていた。マテオが早々とリタイヤしたり、ロサリオに決定的な弱点があったりして、これらは誤算だったかもしれないが、ローテーションで回すべき投手をファームへ落としたり、レギュラーで使っていくべき野手がちょっと打てなかったら控えに回すとか、ちぐはぐな采配が多々見られた。
 試合の勝負所で代打を使わなかったり、無理な継投を行ったり、選手へ負担の多いシーズンだとも見えた。最初から最下位になるつもりでやっている訳でもなかろうが、こんなに多くのけが人を出した責任が監督のクビだけでは軽すぎるようにも思う。

 ---------------------------- -----------------------------


金本監督「結果で問われるのは巨人、阪神」一問一答
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5326745


阪神金本知憲監督(50)が11日、電撃辞任した。兵庫・西宮市内の球団事務所で緊急会見に臨んだ。一問一答は以下の通り。


−−球団に辞意を伝えた


金本監督 昨日(10日)の試合後ですね。


−−揚塩社長に


金本監督 社長の方ですね。


−−辞任する理由は


金本監督 成績不振です。


−−辞意を考えたのはどのタイミングからなのか


金本監督 最下位に決まったくらいですね。


−−揚塩社長からの話は


金本監督 「もう少し頑張ってみては」ということは言われましたけれど。僕の意思も固かったし。


−−育成は難しい。結果もなかなか出ないと思う。途中で辞任する形だ


金本監督 やり残したことは多々ありますけど、結果の世界ですからね。


−−志半ばの気持ちは


金本監督 もちろん、それもあります。


−−昨年、星野氏が殿堂入りパーティーで「あと2年見守ってくれ」と話していた。心に響いたと思う


金本監督 何より最下位というね。そこですよね。


−−家族らに相談は


金本監督 していないですよ。してないですね、それは。全部、1人で決めるので。


−−長期的な視点で再建を考えていたと思うが


金本監督 10年かかるところを5年以内でというのが、すごく僕のなかでのブレない目標ではあったんですけどね。なかなか選手もケガとか、伸び悩んだりとかね。それも我々、現場の責任ですしね。選手たちは本当に「何とか」という姿をね。うまくなりたいとか、レギュラー取りたいとか、そういう気持ちを前面に出してやってくれていた。なかなか、あらためて育成というのは…。何て言うのかな。言葉が難しいな。出る選手は簡単に出るし、ススッと行くし。長い年数かかる選手もいるしね。


−−最下位が決まった8日ヤクルト戦(神宮)までは来年を考えていたのか


金本監督 まあ、そうですね。でも神宮の最下位、その頃から「ちょっと、最下位、ヤバイな」というのがあったから。


−−10日DeNA戦で甲子園のファンに直接話したのもメッセージか


金本監督 昨日のアレはまったく。辞める辞めないの深い意味はなかった。昨日は謝罪メーンのあいさつでしたけど。僕の中でね。


−−成績が伴わないなか周囲の雑音も耳に入った


金本監督 そうですね。それはタイガースの監督をやっている宿命ですから。それはもとから、受ける前から覚悟の上でね。いろんな雑音のなかでやっていくのが、タイガースの監督ですから。それは特には気にならなかったですね。


−−巨人の高橋監督も辞任発表。気にしたことは


金本監督 でも、巨人は3位ですからね。もともとのスタートが高橋監督と僕は違うところがやっぱりありましたし、でも、やっぱり結果で問われるのは巨人、阪神。そこは一緒だと思うのでね。巨人は3位でも辞めないといけない。僕は最下位ですから。


−−一緒に戦っていたコーチ、選手にはどう伝えた


金本監督 まだ伝えていないですね。だから、僕が呼んだ、頼んだコーチにはそういうふうに伝えましたけどね。選手にはまだ。選手は誰も。


−−坂井オーナーと話は


金本監督 まだ、できていないんですけどね。


−−甲子園の最終戦の前に辞意を伝える意向は


金本監督 なかったですね。そこは僕も、試合、最後、甲子園で勝たなあかんというのがあったから。そこまで頭が回らなかったですけどね。


−−どういう3年間か


金本監督 やっぱりしんどかったのが一番ですね。でも、まあ、若い選手がいい成績を残してくれたときとかは本当にうれしかったし。逆に僕の方がワクワクしてね。「このまま良くなってくれよ」とか。そういう、楽しい思いもあったしね。今年、藤浪がやっと完封してくれて、もう、こっちがワクワクしていたというね。「よし、やっとコツをつかんでくれたな」とかね。そういう楽しさはありましたね、やっぱり。


−−残る選手に伝えたいこともある


金本監督 そうですね。やっぱり何とかね、一緒にやった選手、若手が一人前になってほしい。競争ですから、全員、レギュラーというわけにいかないんですけど。誰か、何かこう、我々が教えたことを肝に銘じてというか。それをもとに一人前になって欲しいなと。これはありますね。何か、寂しいじゃないですか、僕が教えた選手が誰もレギュラーにならなかったというのは。


−−いまの若い選手は違うという話も聞く。感じたか


金本監督 世間でよく、いまの子は、いまの時代はと言いますけど、僕はいつも言うんですけど、僕らも若い頃、そう言われていましたから。だから、そういういまの子だから、こう扱わないといけないというのは、正直、ウチの選手に関してはなかったですね。本当にみんなガッツがあって素直に言うことを聞いてくれた。頑張っていて、僕はそう感じるんですけどね。僕ら、二十歳のころ、新人類って言われていましたから。当時、やっぱり、僕らも二十歳のころ「いまの子は、いまの子は」と、言われていましたし。そういうのは実際に感じなかった。


−−金本監督の今後は


金本監督 何も決めていないですよ。ゆっくり、ちょっと疲れを取りたいというかね。


−−今季最終戦の13日中日戦は指揮を執るのか


金本監督 はい。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する