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2018年09月17日16:57

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宣伝屋奮闘す!


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宣伝屋というものは突拍子もないことを考えます。「妻の日の愛のかたみに」の柳川ロケや、撮
影前に起こったヒロインのもとご亭主から悪人に描かれているのではないかのクレーム、そして
問題解決なとが重なり、船越英二さんとは一緒に苦労した仲間でした。
その後、月に一回開催の宣伝会議で東京撮影所に行くと、丁度「野火」(市川崑・監督)が撮影中
で、セットで役になり切るために断食してひょろひょろで頑張っている英ちゃんに会いました。
私は「英ちゃんがこんなに頑張っているのだから、私も何か特別な宣伝を編み出す!」と約束して
帰福。それから考えたのが、旧日本軍の戦車を街頭宣伝車に仕立てて街を走ることでした。
永田ラッパならぬ中島ラッパと笑われましたが、九州のある炭鉱で砲塔を外した戦車をブルトー
ザーとしてまだ使っているとの情報をキャッチ、借り出しに成功、ベニヤで砲塔を作りました。
「野火」宣伝旗をたなびかせ、私が砲塔から半身をのぞかせて博多の街をゴーゴーと走る・・・そ
こまでは良かったのですが、早速警察から呼び出されて大目玉。車両の道路一時借用の手続き
はしていたのですが、キャタピラで道路を著しく傷つけてしまったのです。警察もまさか本物の戦
車を走らせるとは思っていなかったらしく、注意は受けましたが始末書さえ書かずに済みました。
良き時代だったと思います。
いま思い出すと、半分はなんと馬鹿バカしいことをやったもんだと苦笑もしますが、それが映画
の宣伝屋なんだよとも思っています。

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