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2018年09月15日22:04

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ロシア大統領、安倍首相に年末までの平和条約締結を提案

ロシア大統領、安倍首相に年末までの平和条約締結を提案
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[ウラジオストク(ロシア) 12日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は12日、安倍首相に対し、年末までに平和条約を締結することを提案した。プーチン大統領はウラジオストクで開催された経済フォーラムでの質疑応答で、共に壇上に上がっている安倍首相の方に向き、「何ら前提条件なしに、年末までに平和条約を締結しよう」と述べた。

安倍首相はプーチン大統領の提案には回答しなかった。

菅義偉官房長官は12日午後の記者会見で、プーチン大統領が提唱した前提条件のない平和条約の年内締結について、10日の日ロ首脳会談ではプーチン大統領から同種の発言はなかったと述べた。

官房長官は、政府として「北方4島の帰属問題を解決して平和条約を締結するという基本方針のもと粘り強く交渉する方針に変わりない」と述べた。

プーチン大統領の提案は、平和条約を先に締結し、その後領土交渉を進めるように解釈できるが、「発言の意図についてはコメントを控えたい」と付け加えた。
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「今、ちょっと思いついたことがあるのですが。」から始まるプーチンの大激震であるが、落ち着いて考えれば、なんら進展のない状況に対してのアクションであるから、驚く方が暢気すぎたと言えるであろう。

多く、明日と同じ今日が来た。だからきっと明日も同じである。というスタンスでいることをプーチンの慧眼は見抜いていた。彼らの言葉を聞く限りは、100年たっても進展はすまい、と喝破した。

ならば、とあのような場所で発言をする。こういう時に、咄嗟の瞬発力を持てる人は稀有であると思われる。僕には無理だ。だから、日本代表が何を返せなくても非難する気にもなれない。そして一週間もしたころに、あの席で、ああいえば良かったではないか、とはたと膝を打つのである。

とっさの機転、これに最も触れるのが、おそらくテレビの芸人たちであろうと思われる。彼らは、生の舞台でそういう訓練をしている。もちろん、機転というものは日頃からの鍛錬が最後はものを言う。

囲碁や将棋で新手が出たと慌てるとき、ある人にとってはそれは研究済みかも知れぬ。その時に、両者の間に生じるアドバンテージの差ははっきりとしている。

だからプーチンがあそこで思いついた、というのは眉唾だとみている。思いついたのはずっと前の会議の場であったかも知れない。彼はそれを言わなかったことを後悔し眠れない夜を過ごしたかもしれない。ここだ、と見つけたという話であっても、驚く話ではない。

ではどうすればよかったのか。ええ、もちろん、四島を返還していただければこの場でサインします、とでも答えればよかったのか。だがこんなヘボ手では敗北必死であろう。

四島を共同統治にするなら、今すぐサインしますよ、はありうるのか。どうしも真面目な答えしか考えつかない。「何ら前提条件なしに」と明言した当たりがとても素晴らしい。

どうしても、結べばもう交渉はしない、と明言しているように聞こえる。前提条件なしなのだから、四島問題は残したまま、という解釈もできるはずだが、そう受け取るのには勇気がいる。

とびっきりのユーモアがあれば500年は歴史に名を残せたであろうと悔やまれる。大ローマの歴史にさえ残るようなそんな言葉もあったはずである。あの場にいた人々は何を期待していただろうか。もちろん、激怒する手もあるが、それはスマートとは言い難い。

平安時代なら和歌で気持ちを読んだだろう。

北方の雪の便りを見るころは、ただひとりして海をみるらん
(年末には北方四島にも雪が降るでしょう。条約を結べばあなたは日本など見向きもしなくなり、私はひとりで国境となった海を見ているでしょう)

平和条約を結ぶことは、四島の放棄を意味しない。あくまで交渉の条件としたのは日本の都合に過ぎず、それくらいのカードした持たなかったことの裏返しでもある。日本はこれまで何回か、問題解決のチャンスを逃している。バブルのまっさかり、ソビエト崩壊の頃などはなんとか出来た気がする。あのあたりで、20兆でも40兆でも投じていれば解決していたかもしれない。

あの四島はどういう戦略的価値を持っているのか、固有の領土であるだけでは、おそらく弱い。既成事実を持つのはロシアも同様である。簡単に手放すはずがない。日本は韓国相手にさえ実効支配された竹島(韓国はわが国の領土を主張するのだが)さえ取り返せていない。奪還する手段は限られており、現実に手に入れているほうが強いのである。魚釣島でさえ日本が実効支配しているから東シナ海を手に入れた中国でさえ手が出せないでいる。

戦争直後でさえアメリカはあの島の奪還を目論んではいない。戦略的に地政学的な価値が高いのであれば、何があっても奪還したであろうと思われるのである。実際に朝鮮半島においては戦争を躊躇いなどしなかった。

戦略的な価値が低い、経済的な価値の少ない場所で起きる戦争は、先進国といえども介入をしない。シリアであれ、イエメンであれ、大問題になっているが、直接的な介入に踏み切っていないのは、本質的に重要度が低いという判断があるからと思われる。EUなど難民問題が待ったなしの状況になりつつあるにも関わらずだ。

だから、実はあの発言は、日本側からのサジェスチョンによるものだとしてもこれもまた驚くには値しない。なぜか、今の安倍政権は強力な支持を得ている。おそらく平和条約を締結しても、彼の支持層は彼を支持し続ける公算が強い。アベノミクスを支持する人が消費税増税に踏み切ってもまだ支持し続けるのと同じだ。

そこは、他の選択肢がない、の一言で片付いてしまう。これが民主党政権の後遺症であるのは間違いない。そういう意味ではこの国はバブルから始まって政治が何回かの変遷をしながら完全な停滞をもたらしたのだと思われる。多くの人は、後がない、という感想を持っているのではないか。

それが安倍晋三を支える原動力であると思われる。どれだけの不祥事や官僚の腐敗が起きても、だから、この支持は止まらない。止まるはずがない。ここでバスを降りても、次のバスは来ないのだ。

どこに向かっているかは知らないが、最後の便である、という思いがする。プーチンがそこまで読み切って、安倍晋三となら締結できると確信したのか、どうかは知らない。

イギリスとロシアの間にある毒殺事件を通じても、ロシア側の主張は幾つもの穴がある。とても納得できない、というのが正直な話である。だが、ロシアの意見にも一理ある。そして一理あれば、のこりの9など嘘でも真実たりえる。そのことをロシアはよく知っているのではないか。

ああみえてロシアは公文書をとてもよく保存しているそうである。だから、どれだけしらを切っても、百年後には明らかになる。逆に言えば、いつかは明らかにするから、今は知らを切り続けるというとても誠実な態度と言えるかも知れない。

ま、なぜ毒殺に至ったかは知らないし、本当に彼れらがそうかも知らないのだが。だが、ワールドカップで乱入した人まで毒薬によって入院したというニュースを見ると何もないとは信じがたい。こっそりやればバレないものを、なぜこうも話題になるような形でやるのか。

そこがどうも信じがたい。日本の公安ならこんなお粗末なやり方はしない、と知りもしないで行ってみる。そして、これはニュースにならなければ意味のない事件であるのか。だとすれば、これらは誰かに対する明確なメッセージでなければならないはずだ。


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