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2018年09月05日20:21

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【美術】「没後50年 藤田嗣治展」

皆様、お今晩は。10月8日迄東京都美術館にて開催されている「没後50年 藤田嗣治展」に行って参りました。その感想です。


明治半ばの日本で生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となった画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)。2018年は、エコール・ド・パリの寵児のひとりであり、太平洋戦争期の作戦記録画でも知られる藤田が世を去って50年目にあたります。この節目に、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館の協力を得て、画業の全貌を展覧する大回顧展を開催します。
本展覧会は、「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設けて、最新の研究成果も盛り込みながら、藤田芸術をとらえ直そうとする試みです。藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作が一堂に会するだけでなく、初来日となる作品やこれまで紹介されることが少なかった作品も展示されるなど、見どころが満載の展覧会です。

2006年の東京国立近代美術館にて開催された生誕120年の藤田嗣治展から特集展示を含めて4回ばかり展覧会を観ているせいか、まあ、こんなものでしょうという印象を出ない領域に終わりました。と言うのも2016年に府中市美術館で開催された生誕130周年藤田嗣治展がいつもある常設展示室のスペースもぶっ潰して開催されたものだけに、その印象が強くて「幾ら没後50年と言われてもなぁ……」と言うのが拭えない感じでして、今回の目玉は海外にもある諸作品から選りすぐりを持って来たのでありますけれども……以下自粛と書いてしまうと終わりそうなので、今回特に感じたのは何だかんだと申してやはりこの人は生来の絵描きさんだったんだなぁと言う当たり前のことなのでありますけれども、今回里帰りした『私の部屋、目覚ましのある静物』(パリ国立近代美術館蔵)を見て、この絵を日本に寄贈しようとしたのに断られてしまったと言う経緯を思い出し、必ずしも歓迎されなかった一時滞留先のニューヨークで描いた『カフェーにて』を観るとちょっと複雑な感慨に浸るのでありました。まあ、最終的にはランスの地に留まり、君代夫人に看取られてあの世に行ったので一概にこうだったと括ることができない人生を送った人でありました。


http://foujita2018.jp/
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