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2018年08月14日23:56

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『孤独のグルメ』の韓国ロケを報じる現地メディアのニュース記事

 韓国語の勉強をしていて、とりあえず目指したのがあちらのニュースサイトやブログを読む、ということだったのでやってみました。
 読んだページはこちら。

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/05/09/2018050902413.html

 朝鮮日報のニュースサイトですかね。「『孤独なグルメ』スタッフ、連絡なしで来て食べて撮影を申し出る」というタイトルで、同番組が韓国ロケした際についてのことを取材しています。
 お店は韓国編の後半、ソウルの骨付きカルビの回です。店名はチョンヂョム炭火カルビですが、チョンヂョムには終点という意味もあるので、固有名詞でないとすれば、「極めつき」ぐらいのニュアンスな名前なのかもしれません。
 ここで5月8日に撮影がなされ、翌9日にはもう記事になっています。ちなみに、放送は全仏オープンテニスの放送で一週間繰り下げられて6月16日になりましたから、だいたい1か月前に撮影されていることになります。

 撮影が始まるとすぐにあちらのオンライン・コミュニティへ「孤独のグルメ近況」という書き込みがあって、撮影の様子の画像まで上がってしまいました。リンク先のページの最初の画像はネット上のものだそうで、同じ件を扱った向こうのサイトでもかなり使いまわされているので、これがその時のものではないかと思います。
 ちなみに、2枚めの画像は独自提供だそうで、撮影の翌日9日の午後6時半ごろとのこと。もう20人ぐらいの行列ができてしまっています。これで見る限り、年齢層は広そうですが、みんなペアで来ているっぽくて、一人客はいないみたいです。

 そして、記者はお店の女主人キム・ドゥクチュン(62)さんとその長男イ・ミヌ(45)さんにインタビューしています。二人とも顔を出すのは恥ずかしがったので、こちらの写真はないのですが、そういえば、この回は「ふらっとQUSUMI」もなかったような気がします。

 このお店は韓国の芸能界にも常連客がいて、おそらくドラマのスタッフがツテのある韓国の放送局にリストアップを依頼し、そこから候補に入ったのではないかと思われます。
 さらに、ソウルでは3つほどあったそうした候補の中から、スタッフがまずは連絡なしに3回ほどやってきて実際に食べ、そこであらためて撮影の申し出があったとのこと。
 撮影には10時間かかったそうですが、終わってふつうに店を開いたのが午後5時だそうですから、早朝からの撮影だったようです。
 そして、撮影中にすでに集まってきていた記者やドラマのファンが開店と同時に群れをなして入ってきて、お店の人はかなり慌てたそうです。いつもはカルビ24kgを用意して、それで明け方4〜7時まで営業するのに、この日は夜9時にはすべてのカルビがなくなり、取材当日の次の日には午後2時になくなって、臨時にさらに24kgを追加で注文して営業を続けたとのこと。上で触れたように元記事の画像では一人客はいないようなのですが、開店前に一人で来て並んで食べていった人もいて、これから一人客が増えるのではないかとお店の人も答えていました。
 お客さんが増えて仕事が大変になるのはいいけれど、1997年からほぼ20年、基本的にはずっと地元の人を相手に商売していたので、その人たちの足が遠のくかもしれないのが心配だとも。これはまあ、テレビで取り上げられたお店には共通の懸念でしょうね。特に韓国での『孤独のグルメ』人気は今回で明らかになったので、なおのことです。

 興味深い質問としては、劇中で五郎さんはお酒の代わりに烏龍茶を飲むけれど、ここでも出したのかというのがあって、日本では飲めない人が烏龍茶を頼むのは一般的ですけれど、他ではそうでないのであの振る舞いが珍しいそうです。たしか、中国の掲示板でもそれが話題になっていたと思います。
 珍しがられるぐらいだから、このお店も烏龍茶は置いていないので、ミネラルウォーターを出したとのこと。『孤独のグルメ』は今、BS日本で再放送しているので、そこはチェックしようと思いました。

 総じて、食べてしまえばなくなってしまう一皿だけど、それでもそこにこめる店主の心意気みたいなものが伝わってきて、日本の老舗の料理人が言いそうなことを彷彿とさせます。同じ仕事に従事している以上、国ごとの文化の違いを超えて似たような職業意識が培われるのかもしれません。

 記事には4つほどコメントがついていたので、こちらも紹介しておきます。

 まずは、わが国でも日本のように数百年も続くお店があるべきでこのお店にそうなってほしい、竜山へ寄ったら自分もこの店に行ってみたいというもの。これは賛成8反対0。
 次が、インタビューを読んでこのお店の選ばれた理由がわかった。これからもずっと賑わうことを願っていますというもの。これは賛成16反対0。
 親日で敵じゃないか、日本のドラマに出てそこに列を作って並んで食べるだと? まったく理解できないというのもあって、どこにでもこういう人はいるもんだと思いますが、これがもっとも賛否別れる書き込みになっていて、賛成67反対13。これだけはさらにコメントもついていて、孤独のグルメを見ればわかる、チャンネルJ(韓国の日本専門チャンネル)やユーチューブで見なさい、シーズン7まで続いているのだから、尋常ないことはわかるでしょう、というものなのですが、ユーチューブを勧めるなよとは思いました。
 最後が、売り切れれば早く締め、追加を用意せずふだん通りの仕事をして、それまでと同じサービスでお店を長くお続け下さい、というものでした。賛成59反対2。個人経営の飲食店がマスコミに取り上げられたことで客が急増し、結果としてかつての姿が見る影もなく失われてしまうということが韓国でも起こっているみたいで、それを危惧しているようです。

 辞書を引き引きまる5日ぐらいかかって読みましたけど、翻訳サイト(https://translate.weblio.jp/korean/)の出してくる訳文もけっこうこなれているので、ここにひたすら放りこんで読むだけなら、実はそんなに時間はかかりません。
 自分の訳があやしい時には、こっちで答え合わせをしたり、辞書に載ってない単語もここで調べました。言葉は変わっていくものですから、辞書ではフォローしきれなくて、サイトに問い合わせた方が確実だったりします。結局、わからなかったところもあるのですけど、だいたいの意味がとれればいいというスタンスでやっているので、上の内容もそれぐらいのものだと思ってください。
 そんなわけで、えらく手間はかかってしまったのですけれど、一度見たドラマの裏側をあらためてのぞきこんでいるみたいで、なかなかおもしろかったです。

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