思い立って面白いコンサートへ行って来た。かねてより話題にしている兵庫県立美術館の
「美術館の調べ」である。
出演者(敬称略)
Ｐｆ：釈迦郡 洋介
Ｖｎ：岡本 伸一郎
Va：村上淳一郎
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)作曲
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第２番変ロ長調Ｋ.424
私にとっては２年前の宿題の積み残し。Ｋ.424の第２・第３楽章は村上さんの演奏で２年前の
第516回に聴いたのであるが、「モーツァルトの弦楽二重奏は、モーツァルトの代表作としては
挙がっていなかったけれども、このジャンルの代表作であり、通しで聴きたかった。」というのが
当時の率直な感想であった。ヴァイオリニストが代わったけれども今回は全曲通しで聴けた。
３楽章構成。同じ変ロ長調のディベルティメントＫ.137があるが、それを思わせる出だし。
実は本曲、ミハイル・ハイドンの為の代作。依頼主がモーツァルトの宿敵であった為、
ひねくれている。友人がミハイル・ハイドン作曲ではない事を明かした為、現在では
ケッヘル番号がちゃんと与えられている。
第２楽章は変ホ長調に転じてAndante Cantabile終楽章は変奏曲である。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)作曲
シャコンヌ
原曲は無伴奏ヴァイオリンパルティータ第２番ニ短調BWV1004の終楽章。
全曲を馬渕清香さんの演奏で聴いた事があるが40分もかかるので長大さに驚いた。
その原因の一つは終楽章シャコンヌが延々と続く変奏曲となっている事。
今日はヴィオラでの演奏であった。
最後に楽章冒頭の主題が現れる。ト短調に移調されていた。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)作曲
ケーゲルシュタット・トリオ変ホ長調Ｋ.498
ピアノトリオは通常ピアノ、ヴァイオリン、チェロで構成されるが本曲はピアノ、クラリネット、
ヴィオラのための三重奏曲として作曲された。しかし今日はピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラでの
演奏である。今年は変ホ長調Es-durによく当たるが今日も当たる。ケーゲルシュタットは
ボウリングの前身とも言われる競技で、これをやりながら作曲したという逸話が
残っているから、こう呼ばれるが、３つの楽器に各々見せ場を用意している。作曲当時の
関心はクラリネットであったが、他の２つの楽器はモーツァルトが演奏家としても一流であった。
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