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2018年08月01日03:52

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今宵のコンサート7/31

今宵のコンサート♪
「東京六人組」@めぐろパーシモンホール
上野由恵(フルート)
荒 絵理子(オーボエ)
金子 平(クラリネット)
福士マリ子(ファゴット)
福川伸陽(ホルン)
三浦友理枝(ピアノ)

モーツァルト:トルコ行進曲(磯部周平編曲)
ドヴォルジャーク:管楽のためのセレナードニ短調 Op.44(モルデカイ・レヒトマン編曲による木管五重奏とピアノ版)
ルートヴィヒ・トゥイレ:六重奏曲変ロ長調 Op.6
(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番

在京オーケストラの首席奏者4人にフランスで活躍の上野さんとソリストとして大活躍の三浦さんが加わった六重奏ユニット。これからの日本の管楽器界を背負って立つ俊英のきびきびとしたアンサンブルです。
今回はドイツ=オーストリア系の作品が選ばれました。
木管五重奏とピアノによる六重奏、というフォーマットはありそうで意外とオリジナルの作品が少なく、今回のメインのトゥイレはその数少ないものの一つです。
そこで他の編成の作品を六重奏用に編曲して演奏することになります。今回の前半はモーツァルトとドヴォルジャークの名曲を六重奏に編曲した作品です。
モーツァルトは有名なピアノソナタのトルコ行進曲の中にモーツァルトの管楽器の協奏曲(モーツァルトは木管五重奏の楽器すべてのために協奏曲を書いています)のメロディが顔を覗かせる楽しいアレンジの素敵な演奏でした。
ドヴォルジャークの管楽セレナードは元来はハルモニームジークにコントラファゴットが加わった管楽合奏作品で、指揮者を置いて演奏することもあります。それを六重奏のフォーマットにアレンジした演奏ですが、楽器が半分になり、ピアノが補う部分が多いアレンジにはやはり若干手応えが軽くなっているのは否めません。しかしそのあたりを緊密なアンサンブルでカバーして演奏を成立させた手腕はさすがでした。
後半のトゥイレは19世紀後半にドイツ=オーストリアで活躍した作曲家・音楽教師です。リヒャルト・シュトラウスの若き日の親友として、ワーグナーの楽劇を世に広め、自らも楽劇を書いていますが、現在ではほとんど忘れられ(リヒャルト・シュトラウスに比べ保守的だったのと45歳で夭逝したのが要因です)、今回の六重奏曲がこのフォーマットの数少ないオリジナル作品として知られています。
四楽章からなるなかなかの大作、リヒャルト・シュトラウス、というよりブラームスに近い重厚感があり、メロディの展開も面白く聴き応え充分です。当時としては保守的に響いたのでしょうが、ロマン主義音楽の精華としてもっと聴かれてよいと思います。
六人組のみなさんのアンサンブルは普段別々に活動されているとは思えない緊密なアンサンブルで、この大作(そしてかなりの難曲と見ました)をまとめあげて素晴らしい演奏でした♪
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物販ブースでなぜかこんなクリアファイルを売ってました。チャーリー・ブラウンがテューバを吹いてるので思わず2枚買っちゃいました♪
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