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2018年07月11日18:04

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幼い頃

 私の在所は関東大震災がいつ起きてもおかしくない土地ですので両親(二人とも市役所職員だった)から姉と二人で最初に災害時の心得として言い聞かせられた事は

『もし地震もふくめた大きな災害が起きたらお父さんもお母さんも皆のために仕事しないといけないから一緒に逃げられないししばらく迎えにも行けない、だから家で何かあったらおじいちゃん(父方祖父)と一緒に、おばあちゃんちで何かあったらおばあちゃんとおじいちゃん(母方祖父母)と一緒に最低限の荷物だけ持って避難所に行っておとなしく待ってなさい、避難所にいればある程度の生活は何とかなるし落ち着いたら必ず迎えに行くからそれまではおじいちゃんたちと頑張って』

 でしてな…幸か不幸か自分自身はそんな災害体験せず(堤防決壊して河川敷がえらいことになったから後始末のために駆り出された時には同行して一緒にお掃除したりした)両親ともに定年を迎え(実際は定年直前に病に倒れて早期退職してるんだが)先に阪神淡路やら東北やらその他もろもろ周囲の方がそうした災害に遭っちゃってるわけですが。

 まあ何が言いたいかというと『災害時でも公務員は公務員だから今回の様に自分の生活より公務優先しないといけない』『ある程度落ち着かないと自分のことできないし家族もそれに巻き込まれる』んですわ。…で、その『落ち着くまでの作業に』善意であっても直後必要ない千羽鶴が物理的に送られてきてその仕分けが加わったせいで親が迎えに来ない心細い時間が増えたとしたら…多分子供心に恨んだだろうな、『千羽鶴くれるくらいならお父さんとお母さんに早く時間を与えて私に返して!』って。

 …うん、特異な話だって事はわかってるよ。でもそういう成育歴だからこそ善意だから受け止めるべき、文句言うのは許さないってのはそれ対岸の火事だから言える傲慢だと思うんだ、私は。募金等々の事は別の事と考えてもそういう側面があるって事知ってほしいよ。そして記事中の自治体のコメントはそれこそ『皆さんの善意を受け取ってるし、足してそれでも率直な意見を言ったらバッシングになるの分かってるからこその最大の気遣いをした発言』であって言葉のまんま受け取ると間違うよ。

 気持ちがいらないんじゃなくて気持ちから起こした行動だからって全肯定できることばかりじゃないし、むしろ善意がひっくり返って迷惑になる事なんかザラにあるんだから気持ちを形にすることばかりにとらわれない方がいいって事。

「被災地に千羽鶴はやめるべき」議論が西日本豪雨で再燃 熊本地震で現場はどうだったか、熊本市に聞く
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5195519
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