今日はグリーズマンの日だった。が、フランスは全体的に上手かった。チャンスで寄せる攻撃はスピーディで厚かったし、守りに隙が無かった。
フランスのエースはエムバペだが、他の誰が決めてもおかしくない攻撃の厚さを感じる。強豪国は自分の得意分野とか守備範囲だけをやるのではなく、全員がいつでも危険だと思う。
ウルグアイはエースコンビの片方のカバーニを負傷で欠いていたから、戦前から不利が予測されていたが、確かに攻撃に決め手を欠いていた気はする。ベストコンディションだったらもっと面白い試合になっただろうからちょっと残念。
しかしベスト8ともなると弱いチームは居ないからどこも本気モードでW杯らしい試合になってくる。フランスもウルグアイもすごい気合いだった。コンタクトも激しい。このレベルになると清く仲良くや、自分のサッカーさえやればという意識では通用しない。
このレベルに到達するには、国際政治を軍事力で押し引きするのと同じような価値観が必要になってくるだろう。日本はコンタクトスポーツでは上位に行くのは難しいだろうとしみじみ思う。
と言って、中国や韓国のように安易なラフプレーをやる国もこのレベルには到達しない。暴力とギリギリルール内のコンタクトは違うから。
マリーシアもプレーのうちで、プレーが止まっている時も総力戦だと感じたのは、フランスのエムバぺとウルグアイのロドリゲスが絡んでイエローが出た時。
ボールを手放してフリーになったエムバぺがロドリゲスの脇を抜けようとした時に、ロドリゲスの肘がエムバペに当たったように見えた。
エムバペは倒れてうずくまったが、ウルグアイ側は大袈裟に痛がるなさっさと立て! と引き起こそうとして揉み合いになった。
演技だろ! と詰め寄るウルグアイと、エースのエムバペを守るためにスクラムを組んで囲んで守るフランス。どちらもこの手のトラブルは起きて当たり前のつもりで対策を考えていると見て取れた。
結果としては、ロドリゲスとエムバペの両方にイエローカードが出た。どっちが悪いとも言い難い微妙なプレーだったが、前段としてウルグアイは敵のエースを削る方向に行っていたし、両チームともユニフォームを引っ張るシーンが多かった。
両チームにイエローを出したことにより、その後は削りプレーやユニフォーム引っ張りプレーが減った感じだったので、審判はよくやったと思う。審判がプレーヤーに舐められてはいけない。
フランスもウルグアイも、エースは削ってでも止める、エースは削られて当たり前なので敵が削りに来たら逆手に取るという意識でいたし、審判もそうなることを予測して裁いてその後のラフプレーを牽制した。
全員がラフプレーもプレーの内とカウントしていて、それでいてルールの枠は超えないことも意識していたということ。W杯で上に行くにはそういう意識が必要。
グリーズマンが1ゴール1アシスト! フランス、ウルグアイに完封勝利で4強入り
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=138&from=diary&id=5189290
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