ワタシが梅田で迷子になりながら帰ってきた日の晩御飯は、阪急百貨店で買ってきた「松坂牛弁当」だった。
いつも、鶏肉メインでたまに豚肉の我が家にとっては「事件」といってよい。
帰ってくるなり、テンションの高くなっているワタシは、ワンズに「今日のゴハンは松坂牛だぞー、楽しみにしておきたまえ」と告げ、ハハの帰りを待ったのであった。
食事の時間になった。
ハハとワタシはそれぞれ弁当箱をもって若干ニコニコしている。
「うっ!オカーサン、こんな味付け好きちゃうん! 食べてみ食べてみ!」
「あー、好き好き。すき焼きみたいやなあ。冷蔵庫に入れてたのに柔らかくて美味しいなぁ」
美味しいものはこうも人をほぐしてくれるのである。
モンは、ワタシたちが食べ始めるころにはスタンばっていて、既にハハやワタシから「マツザカギュウ」の脂身を貰ったりしてる。
…あのややこしいヤツは叉来ないな。。。(-_-;)
「クーちゃーん!
クーちゃんもおいでー
お肉やでー! 松阪牛やでぇー」
この呼びかけもあんまり大声ですると、ご近所に「くすっ」と笑われてしまうので、気をつけないといけない。
「おーい、クーちゃん、どこにおるのー?
はよおいでよー」
いくらさそってもこないので、ワタシは弁当箱を持ったまま探しに行った…ら、部屋をでたとこの廊下にフテたように寝そべっているではないか。
「クーちゃん、今日のネーチャンらのゴハンはコレや!(見せる)
あんた、いらんのか?!」
弁当の実物をみた途端、クーちゃんは立ち上がり、なんか文句をいいながらこっちへやってきた。
犬は年を取ると、まず目が悪くなり、次が耳、鼻は最後まで利くと読んだことがあるけど違うのかなぁ。
まぁ、いつもカリカリ以外にオヤツをもらうときはそんな感じですが。
ワタシとしては、二匹並んでお座りして交互に与えたいのだが、それはまだ夢である。
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