久しぶりに観たウルトラマンA。
実は、オイラはウルトラマンAはあまり好きではなかった。
その理由が今回観直してわかった。
ウルトラマンAは、前半はレギュラーの敵として四次元人ヤプールがいた。
そのため、話の内容がヤプールの陰謀を砕くという展開となり、これはこの頃のヒーロー物のパターンでもあり、それが他のウルトラシリーズに比べて話のバラエティさを弱めてしまい魅力を感じられなかったのである。
頭のどこかで子供の時のオイラはそんな印象を強くしたので、ヤプールがいなくなっても、A魅力ないという印象を持っていたのかもしれない。
それに今観直しても、男女合体という設定がドラマに活かされてなかったので、男女合体というのもただの目新しさで終わっているのが残念であった。
だから、今回、観直して、北斗星司が一人になってからの方がドラマとしても、超獣の設定も面白く感じた。
前作の『帰ってきたウルトラマン』でウルトラマンになる人間が地球人の少年と親しくなるようになって少年ドラマとしての幅を広げ、『ウルトラマンA』では自称ウルトラ六番目の少年をレギュラーにすることで彼を通して多くの子供達が参加しドラマの幅を広げた感じがあった。
それと、今、思うのは、Aの企画をメインで考えた市川森一氏を、『帰ってきたウルトラマン』時に上原正三氏に最初数話を一人で書かせて世界観を作り上げたように、同じようなことをすれば良かったのではと思った。
Aの前半がうまくいかなかったのは、市川氏が考えた男女合体とヤプールの設定が、他の脚本家はつかめなかったというのが大きい。
とにかく、最初作った物が変わっていくという不幸な流れの『ウルトラマンA』であるが、従来のウルトラシリーズ同様にエンターティメントとしての質は落ちてなかったは、この頃の円谷プロの意地だと思った。
次は『ウルトラマンタロウ』である。
一番好きなウルトラ作品。見直すことで、どんな再発見があるか楽しみである。
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