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2018年06月19日19:43

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雛の巣立ち


 一週間ほど楽しませてもらった雛の成長もとうとう巣立ちまで来た。

 今朝は、親鳥たちの態度が昨日までとは違うのでいよいよ巣立ち、と思い、朝から雛たちの様子を見ていた。彼らは、まだ巣の中にいながらも、時々羽を広げたり、ばたばたさせたりしている。親鳥は餌を咥えて来ても、昨日までのように給餌しない。巣から出るように促すだけである。
 その様子を私だけでなく、カラスも見ている。カラスの方は、見守っているのではなく、隙あらば雛をかっさらおうとしているのである。枝垂桜の一番上のところで様子をうかがうカラスとそれを威嚇し続ける親鳥の攻防が一時間ほど続いた。
 カラスにも事情はあって、いつまでもその場に留まることもできない。カラスの雛は成長に時間が掛かるし、その間エサを運び続けなければならない。それゆえ、他の餌を手に入れてくる時間は彼らにも欲しいのである、
 カラスが一旦飛び去ったタイミングで、いよいよ巣立ちが近づいた。
 親鳥は枝垂桜から楓に近づくが、そこでホバリングして雛を外に誘い出そうとしている。これを雛の方も理解しているようで、一羽が巣から出て、横の枝に移り、羽をバタバタさせ始める。しかし、まだ一度も飛行経験などないのである。そもそも、巣の外にでたのも今日が初めて、飛ぶかな、と思ったが一度巣に戻ってしまった。
 しばらくして、またその雛が巣から出てきた。もう親鳥は餌を運んでくれない。巣から飛び立たねば食事にありつけないのである。枝の上でしばらく羽をバタバタさせていたが、ついに思い立ったように親鳥のいる方向に飛び出した。まだうまく飛べないのは当然だが、何とか2mほど先の別の楓の枝まで飛行を成功させる。雛の姿は木陰に消えていった。

 続いて、残る二羽も巣から出てきて、羽をバタバタやり始めた。親鳥は雛が飛び出すのを見守っている。枝の上でしばらく準備をしていたが、一羽が向かい側の柿木の枝に飛び移る。しばらくしてもう一羽も柿木に飛んだ。二羽とも、柿の木の枝の上で20分ばかり休んでいた。生まれて初めて見る巣の外の世界はきっと新鮮に見えることだろう。親鳥は森の中から見守っている。

 しばらく休んでいた雛も、一羽、またもう一羽と森の中に消えていった。

 生まれて初めて飛ぶのに、上手く飛んでいくものだと感心した。
 巣は空になり、今朝までの雛たちのさえずりは森の中に移っている。
 距離的には、今まで3mだったものが、せいぜい10mとか15mになっただけなので、親鳥と雛の声は聞こえるのだが、今朝の時点で昨日までになかったさえずりを雛から聞いた。成長のあかしだと思う。

 カラスは結局雛をかすめ取るチャンスを逸したが、巣立った雛が成鳥に育つ確率はせいぜい20%という。自然の生態系の中ではより上位の生き物の餌になってしまうことは避けられない。生き延びたものだけがまた来年繁殖に参加する。
 カラスにとってみても、自分たちの雛を育てることは大事な生きる目的であって、そのためには餌になる生き物を狩らなければならない。

 人間のように家畜を飼育しその肉を食糧にするのとは訳が違うのが自然の営みというもの。生き残って欲しいと思う一方で、生き物が全数生き続けることはできない、という現実に考えることは多い。
 目の前で子育てを見ることができたのはとても貴重な体験となった。


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 2011年の大地震以降気になっていることに火山活動がある。
 地震と火山の噴火はセットで、大きな地震の後には火山活動が活発化する。
 しかし、桜島や霧島のように九州の火山活動は、東北の地震との関連性が薄いようにも思う。むしろ、岩手山とか蔵王とか那須などで火山活動の活発化が見られてしかるべきだと思う。それが「マダ」だと考えるのが妥当なものの見方で、これから先に大きな被害を伴う火山活動はあると思わなければならない。

 火山の噴火には火山性地震の増加、というわかりやすい指標があるものの、草津白根山の水蒸気爆発のように、ほぼ前兆がないまま人的犠牲が発生する可能性はゼロではない。

 大阪平野での地震は、どちらかと言えば南海トラフ地震の前兆現象だろうが、関東でも富士山・箱根山などの活動はまだまだ要注意で、直下型地震の発生も当然いつかは起こる。あと、相模トラフでの地震も確実に起こるのである。

 日本にいる限り、こうした自然現象から逃れられない。多くの災害を乗り越えて社会の側も成熟してきたとは思うが、日々の食糧や水の循環備蓄はもっと積極的に行われるべきだろう。昨日の地震のあとやっぱりローソンのパンやお弁当が品切れになっているのを見て、自分はやっていて良かったと思う一方で、それできてない人も沢山いることを実感した。
 
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■新燃岳 3日間で火山性地震が急増「1カ月以上噴火なし」
(ハザードラボ - 06月19日 17:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=187&from=diary&id=5162931

 鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の新燃岳では、今月17日以降、火山性地震が急増しており、きのうは1日の発生回数が200回近くに上った。新燃岳では5月14日を最後に、1カ月以上、噴火が起きていない。
 気象庁によると、新燃岳では火口直下を震源とする地震が過去3日間で急増しており、17日には104回、18日は198回、きょうは午後3時までに84回を観測。振動の幅が大きな地震や、マグマや熱水の動きに関連して起こる地下の浅いところで発生する低周波地震もときどき発生しているが、火山性微動は、今月14日以降は観測されていないという。
 新燃岳は5月14日を最後に1カ月余り噴火しておらず、前回の噴火が起きたのも4月6日以来、約5週間ぶりだった。
 GPS衛星を使った観測では、3月中旬以降は地下深くでマグマが蓄積していることを示す山体膨張がみられていたが、5月上旬以降は目立った変化はないという。気象庁は噴火の可能性があるとして、引き続き警戒レベル3を維持し、火口から3キロ以内では大きな岩の飛散、火口から2キロ以内では火砕流に警戒するよう呼びかけている。
一方、宮崎県のえびの高原硫黄山では、4月27日以降、噴火が観測されていないが、南側の火孔や西側斜面では噴気が続いている。また今月11日以降、山頂南側の直径20〜30メートル程度の湯だまりの縮小が続いており、白濁していた沢の水も透明に戻っているという。
■国内の火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」で毎日更新しています。
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