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2018年05月20日00:36

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昨日のコンサート

新日本フィル・アフタヌーンコンサート・シリーズ第15回@すみだトリフォニーホール

サミュエル・バーバー:
交響曲第1番 Op.9
ジョージ・ガーシュウィン:
ピアノ協奏曲ヘ調
アーロン・ジェイ・カーニス:
ムジカ・セレスティス
アーロン・コープランド:
バレエ組曲「アパラチアの春」

山下洋輔(ピアノ)
ジョアン・ファレッタ(指揮)

指揮のファレッタさんは、ギタリストとして活躍の後に指揮を手がけ、かつてウィリアム・スタインバーグが一流オーケストラに育て上げたバッファロー交響楽団を率いてナクソスからアメリカ音楽を軸に多数の録音をリリースしている、今注目の女性指揮者です。今回はそのアメリカ音楽の特集ということで、否応なしに期待してホールのシートにつきました。
4曲とも素晴らしい演奏でしたが、特に素晴らしかったのが、バーバーとカーニスでした。バーバーは全体にみなぎる緊張感と悲劇的な空気がよく出ていました。
カーニスはアメリカのポストモダンの旗手として叙情に満ちた作品を発表しています。今回演奏されたムジカ・セレスティスは「ローエングリン」の幕開けを思わせる透き通ったハーモニーが叙情を含みながら展開されて、また冒頭のハーモニーに回帰してゆく10分ほどの小品ですが、後のコープランドの前奏曲のような優しい響きが印象的でした。
山下さんのガーシュウィンは、かつての佐渡さんとのガチンコ勝負とはガラリ一変、ブルージーでまったり味のガーシュウィンになりました。かつてのフリージャズの鬼才も70代半ばを迎え、さすがに枯淡の境地に入ったか?
メインが小編成のアパラチアの春なのに休憩で椅子や譜面台を片付けなかったので、アンコールは今回あえて外したバーンスタインかな?と思ったら、なんとデューク・エリントン!晩年に盛んに作っていた「ジャズ組曲」から「河」の第4曲「湖」。これが素晴らしかったので、ナクソスのデューク・エリントン曲集を購入。武満徹をして「師事したい」と言わしめた作曲家エリントンの凄さを堪能できる素晴らしい一枚です♪
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