狡猾な金正恩に足元を見られ翻弄させられるトランプ

やはり、又、北朝鮮ペースに乗せられるトランプ政権！
今まで米朝ペースでの経済制裁に根を挙げた金正恩を舐めきって、ラストカードの米朝会談の実施を冒頭に公表してしまったトランプの戦略的敗北が決定的に！
つまり、中間選挙を控えて、何としてもノーベル平和賞の最有力候補になりたいと、金の会談中止の恫喝に現体制の継続を保証してしまった事である。
狡猾な金はイラン問題、イスラエルの米国大使館移転問題で身動きが出来ないトランプの間隙をついて、会談拒否を言及して、核放棄条件の緩和に加え、制裁解除、体制維持のハードルを下げさせる条件闘争のイニシアチブを奪取してしまった訳だ。
それなのに即座に、金体制の維持を認める最終条件を公表してしまい、最早、金ペースで核廃棄交渉が行われることは火を見るより明らかで、トランプの素人外交が露見してしまった、今までのアメリカン・ファーストが通用していかなくなる恐れが出てきた。
ビジネスマンのデール感覚で北と向き合うのであれば、会談拒絶は北攻撃につながる事を無言で示す、在韓米軍と軍属２万５千人の韓国からの撤退を命じれば金はアメリカの本気度に震え上がって、交渉テーブルにしがみついてきたのに。
功名心に惑わされて足元を見透かされたトランプを、金はせせら笑っているだろう。