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2018年05月18日03:29

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異形(いぎょう)の者

現在は鹿児島に住む、中学の時の同級生「チャア」から、時々 「もしもし、フーちゃん?」と電話が来る。
中卒のまま大阪に就職して、私が高校の時、遊びに行ったらたった3畳の部屋に住んでいて・・・私はそこに泊まったのかなあ
それとも、ツーリングの常で 大阪でも「 」を予約していたのか記憶がない。

ほえー. 記憶障害 ほえー
うっ、「 」に入る単語が思い出せない。
ほらほら、ドイツで始まった制度で青少年の旅を安全にサポートするのが目的で 施設にはペアレントさんがいて あの時代、1泊2食 700円で 往復ハガキで宿泊予約して 施設ごとに違うスタンプが置いてあって、それを必ず台紙に押して、6泊くらいで一杯になったら繋ぎの台紙を貰って たくさん旅行している人のは お経みたいに折りたたみで長〜くなってて ・・・

ええと、あの制度は
HPで表してあった気がするが「ホームヘルパー」じゃ無いし・・・
うーーん
私の頭の中の単語帳の 一番奥の方に 仕舞われているらしい。

桜. 数年前の話 桜
「チャア」は、大阪で知り合った調理師の男性と結婚。一緒に鹿児島に帰って弁当屋を開く。旦那さんがやり手で 店はどんどん大きくなって 従業員も増え、電気代だけで月に何百万という会社に。 子供が三人。 息子が後を継ぎ、娘さん二人も結婚してからも店を手伝い孫も次々産まれて 順風満帆。

ある時、また電話が来た。
「フーちゃん、また孫が生まれたんよー」

「良かったねえ」

「それがねえ・・・手の先が無いんよ」

「えっ?」

よく聞くと、左手が手首までしか無い と言う。 咄嗟に思ったのは 右手があればなんとかなるんじゃないかという事。

「今、病院でねえ、 まだ旦那にも知らせてないんだ」


さくらんぼ. そして また さくらんぼ
東京の、近所に住む友人と 久しぶりに会ってランチした。しばらく前に娘さんが結婚したはず。

「孫が生まれたの」

「おめでとう。じゃあ、私と同じ、お婆ちゃんだね

「それが染色体の異常で」

「・・・・」

「ミツクチなの」

「・・・・」

「よくあるでしょう? あれは染色体の何番目かの異常で、うちは 違う何番目かが異常なんだって」

「でも 今は縫合の技術も良いんじゃないの? 」

「それが唇だけじゃなくて 口の奥の方まで裂けているから ミルクがうまく飲めなくて」

「・・・・」

初孫なのに、やっと娘さんが結婚したと喜んでいたのに、なんてこと。

「でもね、喧嘩ばっかりしていたあの子達が喧嘩しなくなって 二人で病院通いしてるの」

そうか、若くてもしっかりと 親としての自覚と覚悟が できたんだね。

りんご私が ここに書く気になったのは テレビで 泳いでいる女性を見たから。
その人は 片方の手の 手首から先がなくて 「生まれた時から 手がなかった」
というナレーションが入った。
そして その後 鮮やかに泳ぐ映像が流れた。

鹿児島のチャアに 電話をしてみよう。 お孫さんもきっとそれなりに 暮らしている。上にお姉ちゃんがいたはずだから 片手のない妹を何かと助ける優しさがあるだろう。

「連休明けに退院してくるから 娘の家に手伝いに行く」と言っていた友達にも 連絡してみよう。 手伝える事は何もないけれど、 彼女自身が無理をしないよう、私も小さな赤ちゃんを気にかけている事を伝えよう。

あのテレビの映像は、同じ境遇の人を励まし、家族に元気を与えるだけでなく、
私のように見守るだけの人の支えにもなったと思う。

しかし、「 」に入る施設の名前がまだ思い出せない。
「ホスピタル」じゃなし、 「ホームセンター」でもなし。
人の心配より、自分の認知症の心配が先か?
( ̄◇ ̄;)



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