週末は、
「孤狼の血」
「サバービコン」
「フロリダ・プロジェクト」
の映画3本。
「孤狼の血」は、ムービルで観たのだけど、さすがに東映ヤクザ映画、観に来るのは
年寄りばっかり。
しかし、みんな「孤狼の血」が読めず……チケット売り場の受付嬢、チラシを用意して、
「これですか?」
と確認をとっていたのが情けない……ここは年配の貫禄見せてこのくらいの漢字は読もうよ。
肝心の映画内容の方は、この原作を女性が書いているとはねぇ……男臭い、義理と
人情、そして面子と、何より大事な「男の生き様」の物語。
「仁義なき戦い」以降、男どもがブルって手を出せなかった近代ヤクザの物語を
、警察を絡め、ヤクザとカタギと警察の三つ巴の争いとして見事に成立させた、その手腕、その度胸には感心するばかり。
日本の男たちが描けなかった中上健次的世界を、少女マンガと言う表現を得て物語に
昇華させた、ジョージ朝倉も女性だったけど……ほんと、世の男は何をしとるんじゃ。
暴力シーンは過激だし、流血に死体損壊から逃げ出さない描写も腰が据わっている。
それでいて、不器用な男の生き様で胸を熱くさせるのだから・・・
ラストシーン、先輩刑事の遺品の“狼の紋章”が刻まれたライターを手にした若
い刑事が、女に、
「あんた、タバコなんて吸うのん?」
「おう、吸うとったわ」
と応えて火を点ける、これが痺れるくらいカッコいい。
こりゃ、ほんと男の映画だねぇ。
「サバービコン」は、悪くはなかったけど、一本調子でヒネリも利いておらずで、コーエン兄弟脚本にしちゃちょっと出来が悪いのではないか?
「フロリダ・プロジェクト」は子役の達者な演技に舌を巻く。
6歳の女の子に、あれが演技で出来るものなのか・・・?
今週は、今日、
「ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた」
水曜、
「モリーズ・ゲーム」
の予定。
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