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2018年05月12日14:22

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蜂の巣を鷲掴みした女

えと、またしても黄金の9連休の話です。

いや、連休中に3本日記をあげたんだけど、呑んだり、映画見たりなんだりばっかりだったので。 なんか、こいつ、ダラダラしてるだけのやつだなと思われたのではないかと。実際そうなんだけど。 おいらもそれなりに頑張ってるんだぜというところもお見せしとこうかなと思ってね。

なにを頑張ったかというと、庭木の剪定をやった。

うちには庭というほどのものはないんだけど、それでも猫の爪の先っぽ程度の地面に生垣があって、木も三本生えている。 キンモクセイとツバキとシャラだ。

これらの葉っぱが夏になるとすごいことになる。 というか、GWの最中にしてすでに相当なことになっていた。 なので、刈っとかねばならない。 業者さんに頼むと3万円くらいかかる。 なので、自分らでやらねばならない。

で、カミさんと二人でその作業に従事したわけだ。

5月2日は普通の日だったけど、僕は年休取ってヒマだったし。 それまでに比べると、日差しも強烈でなかったこともありで。 朝からとりかかることにした。

鋏は2丁ある。 一つはマジックハンドみたいに伸びるやつ。 もう一つは昔ながらのやつ。 こういう感じのものたち。

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二人して、ハサミを交換しながら、せっせと枝を切ったよ。

ちかれたびー。 腕と首がねえ、きしむようだった。

弱いとはいえ日差しもある。 僕は前日に見たばかりの「気狂いピエロ」が脳裏に浮かんだ。 あのヌーヴェルバーグの中で、ベルモンドとアンナ・カリーナが海辺の隠れ家でロビンソン・クルーソーみたいな生活を営むシーンがあってね。 おじいさんは柴刈りへ、おばあさんは洗濯への世界。 それを思い出した。

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でも、いいこともあった。 お向かいのご夫婦や通りかかったおじいさんから精が出ますねと声をかけてもらえたし。 その通りがかりのおじいさんが連れてたかわいいワンコを撫でさせてもらったりしたんでね。

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そんなこんなで2時間以上枝を切って、木々や生垣がすっきりして。 道路や庭に散らばった葉っぱや枝をビニール袋につめこんで(大袋6つが満杯になった)。 

やれやれ終わったと一息ついたところで、カミさんがあれっという声を出した。

「あんなところにジョーロが引っかかってるわ」

僕は青息吐息状態だったので、チラ見だけした。 いわれてみればなんかあるな。 シャラの木の枝にぶらさがってる。 今までは枝葉に隠れて見えなかたんだろう。

僕 「バテた。ほっとこうぜ」

妻 「そうもいかないわよ。取っておくわ」

で、カミさん、無造作にその物体の先っぽをつかんで引きずり降ろそうとしたら。 その先っぽだけがぽろっと取れた。

「ジョーロじゃないわ、なんだろう」

で、枝に残った本体を見上げたカミさんがヒャッという声をあげた。

「やだ、あれハチの巣だったんだわexclamation

ええっexclamationと僕も見上げたら。一匹のハチが物体の上を飛び回ってた。デカいexclamation

僕らは後ろに飛びずさった。 うひゃあ、ハチだあexclamation

ぼく 「ありゃあクマンバチだ」

妻  「スズメバチじゃないの?」

ぼく 「いや、スズメバチはあんなに黒くない。それに巣に一匹だけってことはない」

幸いそのクマンバチらしきものは巣の周りを飛び回ってるだけで、こっちを襲ってくる様子はなかった。

で、二人してどうしようと話し合った。

妻 「まだ、巣の大部分が残ってるわ」

僕 「そうだけど、あんな強烈にデカいの手に負えない。業者を呼ぼう」

妻 「でも、一匹だけだし、遠くからやれば大丈夫よ」

僕 「大丈夫ってお前。。」

で、カミさんは果敢にもマジックハンドハサミを目いっぱい伸ばして、巣を叩いた。

えいっexclamation なにしろ彼女は剣道初段なんでねえ。

僕らすぐに家の中に避難した。 で、頃合いを見て外に出てみたら、まだ巣の残骸が枝にへばりついてる。 デカいハチも健在。

妻 「いやだ、まだ残ってるわ。今度はあなたがやってよ」

僕 「ええっ、俺がやるの?」

妻 「男でしょ」

僕 「男でもハチは怖いよ」

妻 「ハチを怒らせて巣は残ってるじゃ、ご近所に迷惑よ」

僕 「ここの私道は子供らの遊び場だしなあ」

で、僕が最後の攻撃をすることになった。 カミさんは家の中に退避。 僕はへっぴり腰でマジックハンドハサミを構えた。 ええい、ままよ。 で、巣の辺りをバキバキに叩いた。 で、すぐに家の中に避難した。

で、またまた頃合いを見て外に出て見てみたら。 巣はあとかたもなくなっていて、ハチもいなくなってた。 やれやれ。 その後、何回もパトロールしたけど、ハチの姿は見えなくなっていた。 で、僕らは道路に散らばっていた巣のかけらを拾って始末した。


その日の午後、カミさんがネットで調べて教えてくれた。

「あれはコガタスズメバチというのよ。見て、巣の形状がそっくりよ」

たしかに先っぽが細くなってる。 まさにこれだ。

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で、コガタスズメバチの本体はこれ。 うひゃあ、さっきは黒っぽく見えたけど、たしかにこいつだ。

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なんでも、コガタスズメバチは女王バチ一匹が巣を作って、そこで産卵するんだって。そういう初期の巣作りが5月ごろ。 まさに符合する。

コガタスズメバチはあまり攻撃的な性格ではないらしい。 たしかにたしかに。 

とはいっても、こういう強烈な針を持ってるんだからねえ。 やられたら目も当てられないのもたしかだ。

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で、産卵が終わってハチが生まれると、巣はこんなことになるんだって。

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うはあ、初期段階で叩いておかなかったら、とんでもいないことになってたとこだった。


僕はカミさんを率直に称賛した。 

僕 「あんたはえらい。よくもまあ、蜂の巣を素手で掴んだもんだ」

妻 「巣だなんて、知らなかったからよ」

僕 「いや、これは語り継がれる伝説になるであろう」


皆さんはハチに刺されたことはある? 

僕は2回ほどある。 1回目は子供の頃。 アシナガバチにやられた。 身動きしないやつを死んでると思ってつまんだら指先をやられた。 痛かった。

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ちなみに漫画なんかによく出てくる蜂の巣はこいつらのをモデルにしてることが多い。

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2回目は大人になってから。 ロシアにハバロフスクという街がある。 前の会社にいたときそこに出張することになってね。 なんでそんなとこに用事ができたのかはまあいろいろ事情があったんだけど。 

街自体は風光明媚だし、道行く女子が美少女ばっかりだった。

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それはいいんだけど、ハバというところは美少女だけでなくハチもいっぱいいてねえ。けっこうデカくて黒いのがそこらじゅうを飛んでる。 で、僕は気をつけてたつもりだったんだけど、なんかの機会に手を振ったらそいつにぶつかっちゃってね。 やっぱり指先を指された。 やけに痛かったよ。


そんなことで、僕はハチ経験はそれなりに積んでいる。 元々、幼少期に八王子の林の中をカブトやクワガタを探して歩いてたときはスズメバチにしょっちゅう遭遇したし。あいつら、クワガタとかがいるクヌギの樹液が出てるとこによく一緒にいやがるんだよ。

で、僕らはスズメバチとマムシとヤマカガシには気をつけろ、命に係わるからと教え込まれてたんだよ。

信州名物ハチの子を食したことだってある。

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でも、コガタスズメバチというのは知らなかった。

僕 「てっきりクマンバチだと思ったんだけどなあ」

妻 「そもそもクマンバチって田舎の俗称じゃないの?」

僕 「君は見たことないの?」

妻 「わたしは大阪の都会育ちだから、ハチなんて見る機会が少なかったのよ」


で、ちょうどよい番組を録画してあったので、二人して夕飯どきに見た。

週刊新潮の今週号によると、酒グセと女グセが悪いジャニーズの人に番組スタッフがJKのメルアドを教えたとかで、Eテレの評判ガタ落ちのきらいがあるけど。

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そうはいってもよい番組も多い。

カミさんによると、香川照之という歌舞伎役者の昆虫に関する造詣は半端ないらしい。

その「香川照之の昆虫すごいぜ!」がちょうどクマバチの特集だったんだよ。

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で、たしかにそこに出てきたのは、僕が幼少期に慣れ親しんだクマンバチだったけど、その日の昼間に遭遇したコガタスズメバチとは違う者だった。

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ということで、締めはそのクマンバチにちなんだ一曲。

リムスキー=コルサコフ作曲による「熊蜂の飛行」をアレンジした米国テレビドラマのテーマ曲。 そこでカトーを演じて、当時「日本人俳優」として三船敏郎の次に有名だった李小龍の掛け声入り。 

実際ねえ、ハチに刺されるとと、アチャー、アチャ、チャexclamationと叫びたくなるんだよ。

ブルース・リー「グリーン・ホーネット」.wmv


https://www.youtube.com/watch?v=IZBn7BoztK0
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