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2018年05月12日01:29

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カラヤンの弦楽合奏をきく

FBでカラヤン指揮のシェーンベルク「浄夜」の投稿を読んだので、カラヤンの弦楽合奏の録音をあれこれ聴いてみたいと思います♪

ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」
カラヤンは、「四季」をコンツェルト・グロッソ(合奏協奏曲)として弦楽合奏主導でアンサンブルをまとめています。なので外部のソリストを立てずにコンマスのシュヴァルベにソロをとらせています♪

モーツァルト:
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
ディヴェルティメント K.136〜138
セレナータ・ノットゥルナ K.239
カラヤンは、60年代から70年代前半にかけて弦楽合奏曲や小編成の作品の録音を別荘のあるサンモリッツで行いました。シーズンオフの夏、避暑地で合宿のようなセッションで行われた録音は、ベルリンでの大管弦楽とは一味違う集中力の高い引き締まった快いアンサンブルに仕上がっています♪

チャイコフスキー:弦楽セレナード Op.48
ドヴォルジャーク:弦楽セレナード Op.22
この2曲はカラヤンの「ウラ十八番」です。一糸乱れぬ完璧なアンサンブルを自在に操るカラヤンの技が光ります♪

グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40
北欧の音楽はカラヤンのニンに合っているのか、名演が多いです。グリーグやシベリウスは1950年代から何度か録音していますが、ホルベルク組曲は81年の録音が唯一です。まさに満を持しての素晴らしい名演です♪

シェーンベルク:浄夜 Op.4
ベルク:抒情組曲からの3章
カラヤンが新ヴィーン楽派を手がけたのは、一つの事件でした。新ヴィーン楽派はゲンダイオンガクの原点のようなイメージがありますが、カラヤンの録音を聴くと、新ヴィーン楽派が目指したのは音楽の抽象化であって、内容はロマン主義音楽からの続きで、形式はバロックあたりまで先祖返りしている、ということがわかります♪

オネゲル:交響曲第2番
サンモリッツ・セッションの録音、圧倒的なアンサンブルの凄さ、ゆっくり目のテンポでじっくりと、重苦しく紡ぎ出された1・2楽章、凄まじい集中力と疾走感の3楽章、オネゲルの母国スイスで成し遂げられた凄演(コンマスも多分スイス人のシュヴァルベ)♪

R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
この曲もカラヤンのウラ十八番でしょう。シュトラウス晩年の諦念を23の弦楽器に込めた挽歌を珍しくエモーショナルに描いています。80年代の再録音では老成したカラヤン自身の諦念が重なって一段と寂寥感が深まっています♪

カラヤンの弦楽合奏は、ハイピッチなベルリン・フィルの弦楽セクションの張りと華のある輝かしいアンサンブルを自在に操って、艶のあるみずみずしいサウンドを生み出しています♪
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