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2018年05月07日07:18

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『夫婦善哉他一篇』角川文庫

 四天王寺の百円均一台で見かけたときに、解説者の名でこれはすでに持っているような気もしましたが、嵩張るでなし邪魔にもなるまいと拾ってきました。
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『夫婦善哉他一篇』織田作之助(昭和二十九年十一月二十五日角川文庫)。解説は杉山平一さんです。
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≪作者はかつて、大阪の作家として「梶井基次郎氏の抒情には、耳かきですくふほどの女々しい感傷も見当たらない」とかき、その鋭敏繊細の神経の底のたくましい生活実感は、大阪の人であつたことを想はせるといつてゐます。主人公蝶子の感傷を殺した抽象のヒステリーに浮上らぬ実際的な生き方はその象徴です。それは宇野浩二氏の文学の楽天的な明るさを思はせ、その意味で、題材が大阪といふのでなくても、まさに大阪的であるといへるわけです。≫

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