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日記一覧

『かなしい月』
2016年09月30日07:55

 用事があって武庫川へ。一番奥の詩集の棚、並んだ詩集の上にちょこんと小さな冊子などがのっているので、これは毎回チェックしないといけません。思わぬものがあったりしますから。 『かなしい月 尾形亀之助拾遺集』(第一版一○○部二○一四年五月二○日

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もう一冊
2016年09月28日07:42

 もう一冊天地さんで頂戴しました。  『荷風全集第一巻』永井壯吉(大正七年十二月八日春陽堂)函欠裸本。谷崎が一段落したのでこれで荷風を読もうかと。写真は二十三歳の頃です。 他にヒャッケンやサイセイも均一台にあって一端は抱えたのですが、結局棚

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なつかしい一冊
2016年09月27日07:27

 天地さんでとても懐かしくて均一台からいただいた一冊。 『韮菁集』土屋文明(昭和二十一年七月五日札幌青磁社)。こんなカバーが掛けてある。≪本書「札幌版」は刊行小部数でめずらしい。「東京版」より発行年月日が十日先行している。≫と貼りつけられた

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ベスト10の8番目
2016年09月26日07:43

 土曜日にいただいたVIKINGのコピーに、こんな一枚を中尾さんが挟んでおいてくださった。 『本の雑誌』掲載の「古本屋ベスト10」小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)である。こちらの方では、口笛文庫、一色文庫、古書善行堂、天地書房、古書店つの

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「死の形式」北川荘平
2016年09月25日08:11

 富士正晴記念館に寄ってお願いしてあったコピーを頂戴してきた。 「死の形式」北川荘平(VIKING121号1960年9月30日)。この小説のことは、KYOさん手製『北村順子作品集(原生林)』の「北川荘平さんのこと」(『原生林』59号2016年3月

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詩誌『菱』
2016年09月24日08:27

 先日、街の草の加納さんとAさんの話に詩人荘原照子のことが出てきた。すぐには思い出せなかったが、林さんのブログで鳥取の方が荘原の事を連載されている雑誌の紹介が何回かあったことをぼんやり思い出した。確かめたらもう四年ほど前のことであるが、Aさ

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足立さんが
2016年09月23日08:58

 先日Aさんから『岩』山前實冶(昭和三十八年一月十五日文童社)を頂戴したので久しぶりに『山前實冶全詩集』を取出した。 『花』と『岩』はあるが、一九三七年十二月にリアル社から刊行された処女詩集『飛騨』は持っていない。 全詩集には「出会いの詩譜

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一点のみ
2016年09月22日08:31

 昨日のこと、図書館に行こうとしたら休館日であることが分かった。ここは、休館日が祝日の場合、翌々日が休館になるのでした。ぼんやりしとりますなあ。 四天王寺さんと天神さんの目録が到着した。フムフムと見ておりまして、一点だけ注文いたしました。倍

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台風の日
2016年09月21日07:49

 台風ということでお家で、静かに「瘋癲老人日記」谷崎潤一郎を読了。精神科医から「異常性欲」と診断された主人公の行動に特に感慨はないが、朝目覚めると部屋にいるはずのない蟋蟀の声が聞えるのでおかしいなあと思ったら、それは自身の呼吸の音であった、

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『騒 第39号』
2016年09月20日07:33

 街の草の加納さんから頂戴した『騒 第39号』(1999年9月20日騒の会)のコピー、寺島珠雄追悼文二篇が載っているのですね。ありがとうございます。 書いているのは黒川洋と和田英子。和田さんの「寺島さんのこと 付・『詩精神』の詩」は、尼崎の

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楽しい一日
2016年09月19日07:27

 昨日は、遠く日本海側からお客さんがお見えになるということで街の草さんへ。尼崎駅で電車を待っていたら、甲子園球場の阪神巨人戦の切符完売で入場券の無い人は来てもだめですよとテロップが流れていたが、やってきた電車に乗ったら「雨のため試合は中止に

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『浪花のロマン』
2016年09月18日08:07

 必要があって『浪花のロマン』(昭和42年12月25日全国書房)を出してきた。目次に目的の筆者は確認できたのと同時に、あれッ、この人も書いていたのかと驚いたところ。 吉田定一が二篇書いていたのだった。この本は大阪新聞に連載された「大阪のロマン」の

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古書会館ほか
2016年09月17日09:27

 昨日の古書会館、私的トピックスは加藤一雄の署名本『蘆刈』に出会ったこと。今まで何冊も加藤本を見ているが彼の署名は未見、じっくり目に焼き付けました。買ったのは古書Yさんでしたが。  『昭和廿一年版 年刊詩集』(昭和廿二年一月一日爐書房)月刊

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苦選中
2016年09月16日07:00

 かまくらブックフェスタ(10月9日〜10日)の「ぽかん編集室内M堂」で今年は苦選してます。昨年出した本をもう一度というのも芸がなさすぎますしね。仕様事無しにこんなのも出してみようかと。 えー今日は「たにまち月いち」なので大阪古書会館へ行っ

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 青山七恵『ひとり日和』をふむふむと読了。そうしたらKYOさんから届いたのがこちら。 『北村順子作品集(樹林)』。北村さんが大阪文学学校で提出した作品で機関誌である『樹林』に掲載された三篇、第8回大阪文学学校賞小説部門佳作の「山ちゃんのこと

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小谷野先生推奨私小説
2016年09月14日08:12

 7月の『敵』筒井康隆に続いて小谷野敦先生推奨私小説。 『ひとり日和』青山七恵(2007年3月20日24刷河出書房新社)。先日T書店本店の百円室で見つけました。A賞の受賞作なのですね。なかなかよろしいようです。 小谷野先生は10作を推奨して

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続カマクラ
2016年09月13日07:12

 やっぱりもうひとつですなあ。しかし、それは当然でありましてこの一年で入手した本の質と量が低下しているわけで、古本屋巡りの回数が減れば出会える本の質も落ちることになります。せっかくお店がお目こぼしをしてくれてもその場にいないのでは仕方ありま

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イザカマクラ
2016年09月12日08:25

 ぽかん編集室のS編集長から今年もかまくらに古本を出しなさいとの命あり。一月ほど先ではありますが、ぼちぼち準備いたしましょうと何冊か取出したところです。 去年は黒瀬勝巳という自信の品がありましたが今年はぱっとしませんなあ。

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『詩集 家路』黒田徹
2016年09月11日08:11

 左が下鴨で手に入れた『家路』黒田徹(二○○八年六月一日編集工房ノア)、右は以前に入手している『風のなか』同(一九七九年十月二十五日VIKING CLUB)VIKING SERIES 23である。見た通り色こそ違え最初の詩集と同じデザインで三十年後に第二詩集を出して

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うれしい葉書
2016年09月10日07:17

 伊藤若冲の「ハギ」だそうです。著書を恵投いただいた礼状を富士正晴の絵葉書で出したら、北村順子さんから若冲で「拝復」を頂戴した。 「短篇小説の世界をもう少し歩いてみようかと思っております。後戻りの道もわからなくなったので。」と記してあった。

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「富士正晴調査余滴」
2016年09月09日07:11

 中尾務さんから『VIKING789号』(2016年9月15日)にお書きになった久々の「富士正晴調査余滴」、「「どろの流れ」、『文学界』に載らず」のコピーを頂戴した。深謝。 『文学界』の編集者の求めに応じて渡した原稿がいつまで待っても掲載されず、

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 何冊か島田陽子の詩集を持っていると思うが、亡くなったことは知っていても遺稿集が出ていたことは知らなかった。謹呈箋が挟まっていたから遺族が刊行したのだろう。いちおう大阪の詩人で大阪弁の詩を書いたひとですから、新品の本を300円均一にはしない

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『小諸雑記』虚子
2016年09月07日08:44

 日本の古本屋にある本を見つけて、出品がT書店なので送ってもらうより散歩がてら本店に受け取りに行く。その折に見つけた均一本。 『小諸雑記』高濱虚子(昭和二十二年一月二十五日再版菁柿堂)。虚子が小諸に疎開していた頃の記録、随筆である。時代が時

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 北村順子さんが大阪文学学校に在籍した頃にチューターとして励まし親切にしてくれたのが松原真理子だったらしい。「特別なことば」(『はるのうた』所収)の中で、松原の思い出を書いていて、クラスの合評会後の懇親会で、≪壁際にイスを持って行き、もたれ

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おつりで
2016年09月05日08:10

 毎日何か書いておかないと体調によろしくないようなので。 土曜日のこと、ツイン21で百円のおつりがあったので、ということではありませんが、天三のT書店を覗いて均一台から一冊拾っておきました。 『源陽子歌集』(2013年11月10日砂子屋書房

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ツイン21
2016年09月04日07:56

 昨日はツイン21の古本市初日。開場前はそれなりに期待もするのですがなぜか買えません。このところサロンTさんに面白いものが出ていないからでしょう。てぶらで帰るわけにもいかないので三冊ほど。 『著者別書目集覧』川島五三郎・八木福次郎共編(昭和

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岡本潤自伝メモ2
2016年09月03日08:17

  『詩人の運命』所収の「岡本潤私記」寺島珠雄は初めて読む文章だった(気がする)。岡本潤は筆名で本名は保太郎であるそうな。寺島さんが本人に筆名のいわれを尋ねたら「もう忘れたなあ」だったそうだが、筆名の証拠を寺島さんは持っていると言うのである

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岡本潤自伝メモ
2016年09月02日09:13

 下鴨で買ってきた『詩人の運命』岡本潤(1975年3月15日立風書房)は、『罰当たりは生きている』岡本潤(1965年11月10日未来社)の増補版である。 第二部が加えられるとともに、こちらが収録されている。 寺島珠雄の「岡本潤私記」がどちら

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アンカット
2016年09月01日08:14

 下鴨で紹介し残していた本がある。A尾さんの五百円均一台から。 『サルが木から下りるとき』安岡章太郎(昭和四十七年五月十五日朝日新聞社)特装愛蔵版限定四五○部の二四〇番、総革装。 買ったはいいがどうしようかと悩んでいるところ、読むとしたら…

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