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2018年05月05日00:49

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アナログゲームをプレイする

 毎年、ゴールデンウィークのうちの一日は、誘ってくれる人があってボードゲームをプレイする集まりに参加させてもらうのですが、今日(もう昨日ですが)がその日でした。

 普段の自分らしくもなく殊勝にもお土産を買っていく算段をつけていたのですが、出発の時間がおしてしまったので当初の予定である川崎大師の仲見世通りで購入する計画を破棄、京急川崎駅構内の売店でかわっぴら餅を買おうとしたのですが、なぜかここが閉まっていたので、想定外に早く到着してしまった東京駅の地下街を徘徊して、ワッフルを入手しました。

 昨年のお土産である川崎大師のおみくじクッキーは不人気で、結局、持って帰って一人で延々と食べ続ける羽目になったのですが、こちらは好評で散会の時にはなくなっていました。結論として、東京へのお土産は東京駅の地下街で買っていくのが至当といえそうです。

 会場は東京駅八重洲口のほど近くのビルの、何階だったか忘れましたけど、とにかく上の方です。私はこういう人通りの多いところのビルの高層階で下を眺めるたび、911当日に崩落するワールドトレードセンターの上の方にいた人たちって、どんな気分だったんだろうとか、ろくでもない想像が働いてしまうので、負け惜しみもありますけど、自分をタワーマンションには住めない人間だと思います。

 ボードゲームはシミュレーションならそこそこプレイしますが(個人的なニンニクブームのせいで、近ごろはすっかりご無沙汰ながら)、いわゆるドイツ系は本当に年に一度、この機会にしか遊ばないので、めっきり不案内です。なので、どういうゲームがやりたいといったことも特になく、募集のかかったゲームへとにかく参加させてもらいました。

 最初に参加させてもらったのは、『パトロネージ』というルネッサンス期のイタリアを舞台にしたゲームです。プレイヤーは工房の経営者となり、画家・彫刻家・建築家を雇い、パトロンたちの支援を取りつけながら、後世に残るさまざまな芸術作品を作り上げていきます。

 工房を拡張して大作をものにしていくのか、あるいは小規模なまま分散させてそれなりの作品を並行して作っていくか、高名な芸術家たちのドリームチームを結成するか、無名な作家たちのチームワークで実績を重ねていくか、他のプレイヤーの動向との兼ね合いで、さまざまな選択肢が浮かび上がってきます。
 他のまじめな方たちは残りの作品カードも考慮しながら、いかに傑作をものにするか慎重にプレイされてましたが、私はそういう細かいことが苦手なので、そこそこの面子でそこそこの作品をリリースする態勢を整えたところ、これが妙にはまって量で質を補う展開となり、序盤はかなり立ち遅れていたのですが、終盤に追いこんで首位と1ポイント差の2位につけることができました。
 強い人がとにかく勝てるわけでもなく、ゆるくやっても運次第でそこそこの順位につけられる、その匙加減が絶妙でかなり楽しめました。
 私がプレイした時にはかなりシビアの雰囲気だったのですが、後で別のグループが遊んだ際には、和気あいあいとしつつえらく盛り上がったらしく、どっちのプレイスタイルでも楽しめる間口のとても広いゲームといえるでしょう。
 ダビンチやラファエロといった実在の芸術家も登場して、ダビデ像やモナリザやサン・ピエトロ大聖堂など現実の逸品を作っていくので、そのスケールの大きさも、醍醐味の一つといえます。

 その次は、イラストの隠された部分を徐々に開いていきながら、最初に何が描かれているのか当てた人がポイントを上げていくというゲームをプレイしたのですが、これはシステムが妙にひねられすぎていて、すぐにやめてしまいました。そういえば、このゲームは以前にプレイしたことがあったのですが、ルールもさることながら、用意されているイラストのタッチに味がありすぎて、正解が明らかになった後でも場が微妙な雰囲気になってしまうことがあり、そこも味だといえなくもないのですが、勝ち負けを競えるゲームとは言いづらい気がします。

 その次は、ビー玉を用いたギミックを利用するゲームをプレイしました。つなげて連鎖させ手に入れたビー玉で薬品を調合し、その効果でさらに連鎖を誘発させてポイントを稼いでいきます。これはあまりうまくいかなくて最下位だったと思います。

 次にプレイしたのが、ゴキブリポーカーというゲームでして、プレイヤーはゴキブリやハエやネズミやサソリといった害虫・害獣のカードを押しつけ合います。ポーカーという割には役がなく、裏にして渡されたカードが相手の宣言通りかそうでないのかを見抜く、むしろ、ルールは神経衰弱に近いようでもあります。
 しかし、序盤こそ根拠の薄弱なはったりのかけあいじみているのですが、次第に残りカードが少なくなってくると、割とまじめな読み合いが必要となり、さらにその逆を張ってリスクを負いながら相手を追い詰めていくといった展開がスリリングでした。まあ、でも、これも私の順位は後ろから2番目でした。

 最後にプレイしたのが、アイドルを育成し、さまざまに活躍させてポイントを稼ぐゲームです。前出の『パトロネージ』は芸術家の能力を絵画・彫刻・建築に分けてレーティングしていますが、このゲームではアイドルの能力の魅力・歌唱力・演技力に分けており、基本部分が実は似ています。というか、この2つのゲームは同じ作者の方によるもので、もっというとどちらもそのご本人にルールを教えてもらいながらプレイしました。
 もっとも、アイドルのゲームには訓練と実績を積ませて成長させる(カードをアップグレードさせる)要素などもあり、プレイの感じはかなり違います。
 実力派女優の狙っていた仕事が、弾みでちょっと売れただけのアイドルにかっさらわれるなど、身につまされるというか、そういえば、現実のあれってこういうことだったのかなと思わせる展開も多く、そういう意味でも盛り上がります。

 その後は場所を移して鍋になりましたが、ゲームも楽しかったのですけど、いろんな業種の、ときに思いもよらない仕事の話が聞けるのもおもしろくて、ニンニクを食べて引きこもる生活はまたも再考を迫られたのですけど、とりあえず明日(もう今日ですが)もニンニクを食べながら、それについてはちょっと検討してみたいと思います。

フォト


 それから、本当は画像がないとわかりにくい内容なんですけど、ついプレイに気をとられて撮るのを失念してしまうので、今回もこれしかございませぬ。

 そういえば、こちらでたびたび話題に上がっていたのですが、今ってアナログゲームがけっこう流行っているそうです。シミュレーションボードゲームの方にはまったく波及していないので、私にはまったく実感がないのですけど。
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