mixiユーザー(id:20270607)

2018年04月26日02:18

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<財務省セクハラ> あともどりはヤダ

これほど極端ではないかもしれないが、要はこういうこと。

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財務事務次官のセクハラ疑惑に対して、日に日に募るのは「私はいったい何をしてきたんだろう」という思いだ。あの時、ひきつった笑顔でやりすごし、声を上げようとしなかったせいで、若い世代の記者たちが今なお、セクハラに苦しんだりするハメになったのではないか、と。

駆け出しの頃は、肩や腰に回される手は、決して角を立てぬよう、取材相手の膝の上に戻すものだと思い込んでいた。上司に「適当にあしらいました」と平気を装うことが、男性記者と区別なく安心して仕事を任せてもらう条件だと信じていた。「女は面倒くさい。男の方がずっといい」と取材先や、あるいは同僚や上司に思われ、仕事のチャンスを与えてもらえなくなるのが何より怖かった。

ひわいな言葉を投げては反応を楽しもうとする取材相手に、平気な顔をしたり、時にはもっとどぎつい下ネタで切り返したりするすべを覚えた。物理的なセクハラは拒んでも、言葉だけなら笑ってやりすごすのも仕事のうち、と勘違いしていた。

「女性ならではの記事を」と言われるのが嫌いだった。雑誌グラビアの女性モデルのヌード写真をわざと自分の机の前に貼っていたこともある。「この手のモノにも平気なヤツ」と思われたかった。

その後も「なぜきっぱりと反論できなかったのだろう」と繰り返し悔やむのがしんどくて、そんな20年前のあれこれを忘れたふりをしていた。

その結果がこれだよね、私の感覚、古かったよね。もう自分が情けないんだよーーー。2歳年下の女性記者仲間にグジグジと吐露したら、叱られた。

「私は後悔なんかしない。あの時、そんなふうにやり過してなかったら、私たちは社内で干されたか、つらくて仕事を辞めていただろうから。でも、ようやく時代が変わろうとしているんだよ。ならば、今やるべきことは後悔することではなく、声を上げる被害者の側に立ち、彼女らを一人にしない、と声を上げることでしょ。」そっか。

今回の件を麻生太郎財務相が「次官の番(記者)を全員男にすれば解決する」と話したと聞いた。冗談じゃない。私が情けないくらい、男社会だか仕事文化だか分からない何かに過剰適応しようとしたのは、誰からもそう言われたくなかったからだ。繰り返したくない。

---------2018/04/24 毎日新聞夕刊 統合デジタル取材センター 小国綾子
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最近の新聞記者さんはひらがなの多いやさしい文章をかくのだな・・・という感想は置いといて(漢字の多い硬い文章だったら読まないくせにそんな感想をもつヤツw)

ワタシは大概大雑把な人間で、割とその手の話も「個人を特定していうのでなければ」平気な方であるとは思う。
それでもやはり、↑の記者さんのように「ここで騒いでもどうせ分かってもらえない」的な出来事はいろいろとあった。
今、思い返すととても笑ってすませてはいけないようなえげつないこと(ここは大阪〜)を言われたこともある・・なぁ。思い出したら腹立ってきた。

最近のセクハラ親父どもの発言を聞いていると、これまで長い時間をかけてたくさんの女性先輩たちが、こらえて・我慢して・踏ん張って・血反吐を吐きながら、掴み取ってきた「女性の人権」「子供の人権」を、踏みにじられているような気がして、すごく腹が立つ。

女の言うことなど聞く気もないような男社会の中で、どれほどの苦労があったことだろう・・・と思うのに、それをアホのために「ふりだし」に戻されてたまるか、と思う。

あれだけ踏みつけにした発言をしておきながら一億総活躍社会とは笑わせる。
ただでさえ「家のことも、子供のことも、仕事もね。男の尻拭い全部ね」感が強いのに、「今オンナが持っているもの」はぶんどっていくつもりなのか? あつかましい。

女は男の「おかあさん」でも「奴隷」でも「使用人」でもない。
魔法使いでもなければ、サイコロの目で「ふりだし」に戻してもいい「すごろく」でもないのだ。バカタレ。


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