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2018年04月19日20:24

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徒然読書日記18-9《ヤモリ、カエル、シジミチョウ/江國香織》

《ヤモリ、カエル、シジミチョウ/江國香織》

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http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin

世の中には様々な人が暮らしていて、
それぞれの日常を生きています。

このお話も、
ある家族とその周辺の人々の日常の一場面を切り取って、
同時並行で進んでいきます。
中でも気になるのが、
幼稚園児の男の子。
彼は人の世界にはあまり馴染めないでいるのですが、
それでも五感で世界と繋がっています。
もちろん、
幼子がみなこのような感性を持っているとは思いませんし、
むしろ小説の中の特殊な子供であるには違いありません。
それでも、この男の子に心惹かれてしまいます。

このお話の展開に、
なぜこの子の存在が必要なのかを考えると、
日常の些末な出来事など、
どうでもよいことのように思えてきます。
生き物としての幸福とは、
いったい何なのだろうと考えさせられたりもします。
人の世の喜怒哀楽なんてものより、
もっと素直に世界と繋がることができれば、
この世はとても美しいと感じられるのではないかなぁ、なんて。

でも、現実の世の中は、
いろんな人がたくさんいて、
様々な感情を抱きながら、
素知らぬ顔で日常を生きています。
ありのままを受け入れることができれば、
世界は思いのほか単純明快なのかもしれません。
何やらややっこしくしてしまっているのは、
人なのかも。
人間って無駄に複雑で、素直な生き物じゃないですねぇ。




べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
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