mixiユーザー(id:3168249)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2018年03月15日23:34

46 view

徒然読書日記18-8《羊と鋼の森／宮下奈都》

《羊と鋼の森／宮下奈都》

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin

久しぶりに良い小説を読んだなぁという、
安らかな気分になりました。
タイトルも素晴らしい。
〝羊と鋼〟はピアノに欠かせない素材なのです。

自分は楽器の演奏はできないけれど、
日ごろからピアノ曲は好きでよく聴いています。
数ある楽器の中でも、
表現力の豊かさにおいて、
ピアノは楽器の中の楽器だと思っていました。
この物語は、
そんなピアノの魅力をも、充分に語ってくれています。

主人公は高校の体育館でピアノの調律作業に偶然立ち会い、
そこで調律師の作り出す音に魅せられてしまいます。
そして音楽の素養が何もないまま、調律師の道を歩み始めます。

人生における仕事との係わり方を描いた作品ともいえますが、
熱い思いを熱く語らず、
むしろその日常を静かに、丁寧に紡いでいきます。
調律師の仕事の奥深さも知ることができました。

生きるということは、
羊と鋼の森を迷いながら歩み続けることなのかもしれませんネ。

べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

0 0