クーちゃんはもともとベタベタに可愛がっていた犬ではなかった・・・というか、クーちゃんがそれを好まなかった。
モンがくる前はそれでよかったのだ。
モンが来て、モンはワタシにもハハにも強烈に甘える犬だった。
猫が飼い主の足の間を八の字歩きするみたいにすり寄って歩く。
座っているとからだごと預けてきて猫みたいに丸くなってコロコロする。
そういう情景を見てクーちゃんが心穏やかであるはずがない。
だから、モンが近くにいないときにクーちゃんを構おうとしたら、それはそれで気に入らない。
「ワタシの求めてるのはそんなんじゃないのよっ」とでもいわんばかりにまた不機嫌になる。
どうせぇっちゅーんだ。
ある日ワタシはクーちゃんに言った。
「クーちゃんはあんまりベタベタするのはきらいやったね。
オネーチャンはモンちゃんが甘えてるのを見て怒ってるんやと思っててん。だから、モンちゃんがおらんときにクーちゃんの側に行ってん。
けどそのときにクーちゃんが嫌そうやったらこれからはやめとくわな。クーちゃんが嫌なときは触らんとく。
それと、散歩とか夜のオシッコの時は、今までみたいに何回も呼べへんから。それは覚えとき。オネーチャンが呼んだ時に降りてけえへんかったら、もう放っていく。モンちゃんだけつれていくからあとは自分で考えてな。」
まぁ、だいたいこんなことをダラダラと言ったのだ。
クーちゃんは最近、一度呼んだら降りてきてモンより先に外に出られるように玄関ドアのすぐそばで待っているようになった。
・・・あのダラダラした話を聞いて、理解して、自分がどう動いたらいいのか、考えてるのかな。
そうとしか思えない。
そんなに賢い犬がなんで飼い主を噛むことを寸どめできないのだ。。。
オネーチャンはクサイ絆創膏のままあと2日も我慢しなくちゃいけないんだぞ。
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