大河ドラマの主なターゲットといえば、やはり、歴史もの好きなのでしょうけれども、シリーズというものは同じ対象にばかり向けて作り続けると先細りに陥るので、ちょくちょく常連の神経を逆撫でするような問題作をあえて挟んできます。
鈴木亮平「西郷どん」15・4%、ワースト2位発進
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4935307 大河・朝ドラ・戦隊もの・仮面ライダーなど、長く続くシリーズは必ず異端を擁しています。当然、成功すれば延命できますが、失敗すれば死期が早まります。とはいえ、トライアルがなければ、どうせその先はないのですから、たいていのプロデューサーは挑戦を選択します。
議論のあるところでしょうが、大河枠がここまで続いてきたのも、なんだかんだで変なこともやってみて、それがたまたまうまくいったから、ということも否定できないでしょう。
で、だいたい隔年で歴史もの好きとそれ以外向けを作っている印象の近年の大河ですけれども、今年は原作・林真理子、脚本・中園ミホという時点で、歴史が好きな人たちに向けて作るつもりはないというか、そっち方面に中指を立てている感じは明白なので、幕末について熱く語りあいたい人がこの『西郷どん』を見てケチをつけても、それはちょっと不毛な気がします。
だって、魚屋の店頭に百科事典がないからってクレームをつける人はいないわけです。本は生臭くない方がいいわけですから。
個人的には田中角栄か応仁の乱をやってほしいです。一年間、同じドラマを見続けるのは負担が大きくてしばらく縁遠くなっているのですが、このテーマなら頑張れそうなので。
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