［趣味］都庁爆破！

勝手に週刊連載TL「俺の本棚」第106回。
今回はこれ。

明後日にスペシャルドラマやるらしい、高嶋哲夫さんの『都庁爆破！』。
文庫版裏書きはこんな感じ。


世界秩序の歪みが招いた災禍。東京を突然襲うテロの恐怖！都庁爆破・占拠・ヘリ撃墜・決死のSAT隊員は全滅！次々に出される恐るべき要求。パニック。錯綜する情報ー決断を迫られる中で反目する都知事と首相。テロの真の狙いは何か、そして首謀者は？首都へのテロが懸念されるいま、サントリーミステリー大賞作家が描く渾身のハード・シミュレーション。禁断の悪夢小説、ついに文庫化なる！


単行本の初版は、なんと15年前。
9.11を背景にした世界情勢の不安定さが下敷きにあります。
で、それから15年の時を経て、今この時代に実写化した、まずはその心意気を評価したいですね。
というのも、当時と比べて、日本がテロの標的になる危険性は格段に増してると思うわけです。
他ならぬ、何処ぞの無能世襲バカボン政治屋のせいでね。
そして、なんやかんやで上手く事態が解決するフィクションより、現実の方が遥かに深刻な事態に陥るのは疑う余地が無いわけです。

小説をそのまんま実写化してるとは到底思えないので、良アレンジを期待したいところ。

っていうか…

ネタバレになるから言えないけど、これ、かなりハードな要求だな。

だって、首謀者も変えなきゃだろうし、その手駒と目的も変えなきゃだろうし…

むしろ、原作からどれだけエッセンスを抽出することができるのか、かなりギリギリのラインじゃないか？

もし明後日のドラマが面白くなるとしたら、かなり有能な脚本家で間違いないと思います。
原作未読の方は、ドラマを観てから読むのも一興かと思いますね。