今年の流行語大賞の一つが「インスタ映え」。
聞き慣れない言葉ですが、調べると・・料理や風景の写真をスマホの投稿サイトに載せるに際して、多数の人の閲覧や賛同を得ようと、新たなテーマや切り口を見つけ、写真の見栄えを良くすること。
そのインスタ映えを表わす出来事に、先日の京都で遭遇しました。
哲学の道を歩いている時に、立派な日本庭園を持つ数寄屋風建物のカフェを発見。入ってみると、日射しで明るい座敷に座って、東山の緑を借景とする和風のお庭を眺めながら、お茶を頂くスタイル。
畳に座りメニューを見ると、甘いケーキやぜんざいのお茶セットが並んでいます。その中で人気１位は写真の抹茶セット1,150円。顔を描いた抹茶ラテを見て、インスタ映えが頭に浮かんで早速注文。
運ばれた膳は女性向けなのか量は少し。お目当て抹茶ラテの写真を撮っていると、次々と客が入ってきました。注文はやはり抹茶セット。皆さんスマホを取出し撮影開始、庭の鑑賞なんてそっちのけ。
なんと座敷に入った４組全てが次々とスマホを持って暫くは手をつけず。隣の韓国人カップルも同じくスマホです。世界的なんですね。この異様な光景を見ると、インスタ映え受賞も納得できるかな。
そんな御時世に沿道に並ぶは、見栄え優先の観光客向けの店ばかり。やっと見つけた地元客向けの南禅寺横丁のうどん店。さすがに美味かったけど写真映りは平凡。味を選ぶか見栄えか悩む所ですね。
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